私は何も見ていない
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カバーしている。
「あの炎って、自由自在に操れるんですか?」
「そうよ、確かこの後に、ほら」
『ウォール!!』
『メルメルメ〜!!』
「「へっ?」」
シュナイダーが炎を広げて壁を発生させているけど、私とアーシアは別の事に気を取られてしまった。
「今のがシュナイダーの鳴き声よ。気にしてるみたいだから出来れば笑わないであげてね」
「は、はい」
「分かりました」
その後もゼオンの指示で炎を色々な形に変えて敵に対処していき、相手が炎に対処し始めた頃にそれは起こった。
『ディオ・ジキル・シュドルク!!』
炎が散っていき、風がシュナイダーを包み込んでいき、鎧の形が変化する。
「これは風を操る形態よ。他にも雷と氷を操る物もあるわ。それから見ておいた方が良いのは、シュナイダーの全力よ。今回のゲームでは使わないけど無理をすればそこまでの力が出せるってことは覚えておいて損はないはずよ」
しばらく戦闘が続き、相手側に大きな魔法陣が現れ、そこから巨大な龍が現れる。シュナイダーとゼオンは怯む事無く龍に突撃し、弾かれている。そして強烈な翼での一撃がシュナイダーとゼオンを捉える。ゼオンは吹き飛ばされる途中にシュナイダーから飛び降りて追撃のブレスをマントを広げて防御している。というか、どこまで伸びるんだろう、あのマント。
シュナイダーは地面に叩き付けられて、角と鎧がボロボロになっている。それでも立ち上がり、ゼオンの傍に駆け寄る。
『シュナイダー、下がっていろ。アレの相手はオレがする』
『メル!!』
シュナイダーはそれを嫌がる様に首を横に振っている。
『お前はまだエクセリオ・シュドルクとフェイ・シュドルクを同時に使えないだろう。どうやってアレと戦うつもりだ?』
『メルメルメル!!』
『シンを使うつもりか?アレはこんなゲーム如きで』
『メル!!』
シュナイダーがゼオンの腕に噛み付く。そんなシュナイダーの目を見てゼオンが微笑む。
『そうか、お前にとっては重要な事なんだな。良いだろう、サイフォジオ!!』
ゼオンの頭上に聖母の微笑みと同じ光を放つ、剣が現れ、それがシュナイダーに突き刺さると傷が癒えていく。回復魔法まで使えるんだ。
『オレは、止めないし手も貸さない。周りの奴が邪魔をしない様にはしてやる。一騎打ちだ。お前が冥界最強の使い魔である事を示せ。シン・シュドルク!!』
『メルメルメ〜〜〜〜〜〜〜!!!!』
元の姿よりも一回り大きかったシュナイダーの身体が更に大きくなり、鎧はより鋭利に、角はより太くて大きく、そして後ろ足の付け根にブースターの様な物が付く。
『駆けろ、シュナイダー!!』
『メ
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