九校戦編〈上〉
宿舎到着×桐原と服部の会話
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見えるが、どっちも殺っているな」
「ヤっている?実戦経験があるという事か?」
「雰囲気がな、それにあんな化け物と対等に戦える者ではないだろう。事故後の事は口には出せないが、四月の事件の時とさっきの化け物退治の時に俺もいたし織斑兄妹もいた」
その後、桐原の親父についてを知っているだろうと聞かれた服部は対馬海域で何度も交戦経験があると答えた後に、桐原が答えた。兄弟とも俺達とは何かが違う雰囲気が出ているという事を。剣術や射撃とかで、戦う為の技術、人を殺傷するための技を鍛えても実際に人を殺した事のある兵士とそうじゃないアスリートでは、殺気の質が違うと答えた。
「では織斑さんもそうなのか?」
「さあな?だが普通四月の事件や先ほどの退治を普通の女の子がやる事じゃない、という事ぐらい分かるだろう?」
「四月の事件なら、反魔法派のテロリストの仕業だったらしいな。テロ組織は十文字家が潰したらしい、という程度しか知らない。そこに織斑兄妹もいたなんて初めて知ったが?」
「四月の事件はな、ホントは十文字家が潰した訳じゃないんだぜ?織斑兄妹とCBが一緒になってテロリストを掃除していた、俺も現場にいたが」
「・・・・本当か?」
「事実だぜ、それに織斑兄妹の本性を見た」
桐原が語った本性というのは、兄の方は前線で殺し合いをして堂々と生き延びた兵士以上に何十倍の濃密な殺気をコートでも着込むかのようなもんだったと言った桐原。妹の方は、一見普通に見えるが桐原が見たのは何も躊躇もなく殺している姿と、裏の顔を持ち化け物相手でも立ち向かう姿と兄と同等な殺気を出していた。何であの兄妹が高校生やってるかが疑問になったと言った。
「・・・・歳を誤魔化したりは出来ないはずだが」
「経験=年齢じゃねえが、恐らく七草会長・渡辺委員長・十文字会頭は何か隠している感じではあった。恐らく本性を隠しているに違いないと思うぜ、それに織斑兄妹が要人のような護衛を持つ高校生何て見た事ないぜ。織斑兄妹をバカにしたりして文句を言うと、ちょっかい所ではなくなるな。織斑兄が最後に放ったという『死神の眼』についてもだ。あれは聞いたところによると、睨みつけたり殺気入りで睨みつけると首と体が分断されるという幻術を見せるらしいからな」
そう言った桐原の口から出た「死神の眼」については、服部も実際睨まれて幻術を見せられた事があるからだ。優劣はともかく、強い弱いは魔法力だけで決まるものではなく、ブルーム・ウィードだなど入学前の実技試験の結果であり一科の中にも伸びる奴と伸びない奴もいる。
「例えば千代田だな、才能だけに胡坐をかいて去年の夏から比べれば完全な別人だぜ。二科の連中だって、自分で諦めてしまえば、強くなれる奴は一杯いるんじゃねえのか。現に二科生だって出来る
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