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願いを叶える者(旧リリカルなのは 願いを叶えし者)
緋弾の世界へ
いざ入学!…の前の試験
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薩だ。

「それは参加することへの謳い文句だ!」

「同じ様な物だろ!
登校する奴等に混じるのなら登校しない奴等に混じるのも良いはずだ!」

「それは屁理屈って言うんだよ!」

「屁理屈も理屈だよ!
いいか!俺は絶対の絶対の絶対絶対絶対に学校なんて行かない!」

「………そうか。
分かった…」

ふう、やっと、諦めたか。
つーかここまで入れ込むとかこの神、暇である。

「いってら」

「は?」

油断した。
そう、油断したのだ。
深く考えれば奴が帰るまでが勝負だったと言うのに。

足元に発生した魔方陣は転移魔方陣。
それも世界を跨ぐためのものだ。

「ゼウス……っテメッ!」

「絶対の連呼って…フリだろ?」

「違ぇよバカァァァァァァ………」

「ふう。これで世界は満足するだろう。
これもまた、お前のためなんだぞ。ユウジ…」

吸い込まれたユウジにゼウスが言葉を送る。
誰もいなくなった空間で発せられたその言葉は、イヤに良く響いた。

「ま、向こうの世界でなにするかが見たいってのもあるんだけどな!」

……やはりと言うか、締まりの無い男たちである。









ーーーーーーーと、言うことがあった。

"ドッボォォォォォン!"

水面着陸。
高く上がった水飛沫は太陽の光に反射して虹を作った。

「…ぶはぁっ!」

陸に上がって身を震い、水浸しとなった服を払う。

「俺はお前を殴るぞ…ゼウス!」

俺は天を見上げてそう言った。





「どもー。赤志ユウジでーす。
試験受けに来ましたー」

まぁ例によって道案内(チュートリアル)ってやつだ。
どこどこに行って何々をして〜…と。
そんなこんなで来たのが試験会場。
しかし、明らかにおかしい点がいくつかある。

先ずは建て付け最悪だろうボロボロの3階建てビル。
そして試験を受けに来たであろう受験者の血走った眼光。
更には受付で渡された拳銃とワイヤー、手榴弾(グレネード)

「お前らぁ!これから試験始めるぞ!」

な?おかしいだろう?
明らかに今からバトロワ始まるよーみたいな雰囲気なんだよ。

ゼウス曰く、普通の学校よりかは楽しめるとのことだったから来てみたんだけどさ…。
これ明らかに学生に求める試験方法とは思えないわけだよ。

「おい」

大方警察とかそこら辺に関連する就職試験の類いじゃないかと推測。

「聞いとんのかワレぇ!」

「おっと……なんすか?」

後ろからヤクザキックを入れられたのでそれを交わして実行者をみる。
…女か。

「ちっ…さっさと中に入れや。
もう試験は始まっとんのやぞ」


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