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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第8話:ナンバー2
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る事無く暮らせるのだと僕は思ってる』と呟いた。
だからリュカさんは真面目に頑張ってるのだろう……

まだ人口が少なかった頃は、国家を安定させるのも簡単で、リュカさんもオジロン閣下に任せきりで大丈夫だったのだろうけど、今や総人口が2億人も居るグランバニアだ。
流石のリュカさんも本腰を入れ始めたのだろう……と俺は解釈している。

「さてと……私達は食器を持って帰るけど、皆さんは引き続きお仕事頑張ってね」
食事を終えて空になった食器類を抱え、マリーが和やかに帰宅を告げる。
「あぁ、ありがとう」
「ありがとうございます」「美味しかったです」「何時もありがとう」
俺が礼を言うと3人の部下も口々に例を告げる。

そして執務室の扉から短いスカートの丈を翻し出て行く美少女2人。
そう言えば最近ヤってないなぁ……
彼女2人の残像を目に焼き付け、既に出た行った扉を見詰めている俺。

「ウルフ殿……時間はありますから良いですよ行っても。1.2時間で戻ってこれるでしょ?」
ユニさんが俺の思考を読み取り、冷ややかな目で許可してくれる。
拙いね……ダメ上司じゃん俺。

「1.2時間で戻ってこれる訳ないっしょ、ユニさん。貴女の敬愛するリュカ陛下の血筋2人が相手ですよ……丸一晩ハッスルしないと逃がしてくれません」
「ふぅ……そんな保たないクセに」
処女のクセに偉そうな……

「部屋までの移動時間が勿体ないので、ユニさんが俺の性的欲求を発散させてくれませんか? そうすれば俺の持久力が判りますよ(笑)」
どうだ“グゥ”の根も出まい。

「あらあら……やはりウルフ殿はロリコンだったのですね。私の様な貧乳女にしか性欲が湧かないなんて……あぁリュカ陛下がそうだったら良かったのに。私は何時でもOKだったんですからねぇ」

冷たい目のままそこまで言い切ると、手元の書類に目を落とし仕事を再開させるユニ女史。
お前、俺より年上なんだから、ロリコンはねぇーだろ!
ただ乳が小せぇだけで、外見はロリには見えねーんだから、何時までも若者(ロリ)気取ってんじゃねーよ!

本当は大声でそう言いたかったんだけど、この人を敵に回すと城内のメイド達全員を敵に回す事になるので、大人しく我慢します。
おかしいなぁ……俺ってばこの国のナンバー2なはずなのになぁ。

ウルフSIDE END




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