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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第7話:組織造り
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わかしてくれますもんね。大会が賑わえば経済の成長にも繋がるし、悪い事はないですからね」

自分の仕事を奪われたシクーラ大臣は、完全に納得してる訳ではなさそうだったが、リュカ陛下のお墨付きと私の上司が好意的意見を言った事に、それ以上の反論をしなくなった。
もしかしたらウルフ殿が賛成意見を言わなければ、もう少しリュカ陛下に食い下がったかもしれない。

「シクーラは納得してない様子だね」
「あ、いえ……そんな事は……」
そんな事大有りなのは丸分かりだ。

「だったらぁ、閣下のペットも出場させれば良いんじゃなかね? そんで優勝させちゃえば、陛下にお強請(ねだ)り出来るっしょ」
「そうだな……純粋に“強さ”で劣ってるのなら、国内の治安維持を任せるのは不安だ。“腕力馬鹿”は勿論困るが、国民を犠牲にせず犯罪だけを打ちのめす為の実力は絶対必要だからね」

流石リュカ陛下は懐が深いです?
誰にでもチャンスを与え、そして努力する事を望む。
あぁ……格好いいです。

「しかし父さん。組織として大人数で参加されたら、他の参加者が不利になりませんか? 身内を優遇してる様で何となくズルイ気がするんですが……」
真面目なティミー殿下らしい疑問です。

でもリュカ陛下のお手間を軽減させるという目的には合致してるから、あまり気にしないで良いと私は思います。
世の中リュカ陛下を煩わす事が多すぎなんですよ!
まぁリュカ陛下は、強く・優しく・頭良く・格好いい何でも出来ちゃう超絶天才だから仕方ないのかもしれませんけどね。

「そうだねぇ……ズルはダメだよね。じゃぁ大勢で出るんじゃなくて、代表2.3人で出場すれば良いんだよ。代表の決め方は各陣に任せるけど、優勝した方……もしくは、より上位へ入賞した方を登用する。いや、待てよ……」
シクーラ大臣とカタクール侯爵を宥めながらリュカ陛下が決定を下すが、途中で何か変更を思い付いたみたいです。

「カタクールには悪いけど、お前の部下は優勝以外では登用しない。現在勉強してるとは言え、無学だった者をいきなり重職に就かせる訳にはいかないよ。それに引き替えシクーラが用意してる人材は、軍隊とは言え教育を受けてる連中だ。僕の思い描いてる組織とは違うけど、国民に迷惑をかけるより良いと思うからね」

「確かに……リュカっちが決めた事なら従うよ。だぁ〜って、優勝しちゃえば良いんだってばさって、なぁ?」
「よく言う……何処で拾ってきたのか知らぬが、正規軍に勝てる訳がないだろ」
カタクール侯爵はそれ程気にしてないのだが、シクーラ大臣が敵対心を燃やして睨んでる。

「じゃぁシクーラ……もしこの大会でカタクールの部下が優勝したら、その功績として新設する『警察庁』の長官に任命するよ。法務省の管轄だけど良いよね?」
「そ、
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