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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第7話:組織造り
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。優秀だけど、武断的解決方法を優先しがちになる……国外からの脅威に対抗する為の軍隊は、それでも問題ないのだろうけど、国内の治安を維持する事が目的だと困るんだ。なんせ国民の平和と安全を守る為の組織にしたいのだからね……大切なスポンサーを守るのが目的だからね!」
リュカ陛下は時折仰る事があります。
『国家を一般企業に見立てた場合、国民はお客様だから大切にしないとならない。客足が遠退いたら企業は倒産しちゃうんだからね』と……
「でもシクーラが行おうとしてるのは、憲兵隊から優秀な人物を引き抜いて新たな組織に組み込む事なんだよ。確かに実力も人格も問題ない者達が選別されるんだろうけど、結局軍隊色は抜けきらないよね。困った場面で最終的に国民を犠牲にする様な武断的判断をしかねないよね。『多数を救う為に少数を犠牲にした』とか何とか言っちゃってさ」
「んで、オジサン考えたのよぅ。どーしたら国民を守っちゃう為の組織が出来ちゃうのかって。居酒屋が閉店するまでリュカっちと話し合ったのよ……で、閃いちゃったのピキーンとさ!」
普通に喋ってくれないかな……
「国民を守るのは国民がイチバ〜ン適してんじゃん、てね」
「しかしそれでは時間がかかりすぎる。国内の治安維持なのだから早急にも必要ですよ陛下。私はその点も考慮に入れて、新組織を造ろうとしてるんです。そして後身の者達を育成する機関も……」
「怒らないでシクーラ。君は頑張ってると思うよ僕も……でも、1度軍隊色が根付くと後々まで残るから、最初から排除しておきたいんだ。体育会系のノリって嫌いなんだよ僕。だから初めから軍隊とは別の組織として立ち上げるカタクールの提案に賛成したんだ」
「それにぃ、オジサンだって後身の育成を含めた事も考えてっかしてぇ! その為にぃ、国内各地へ行っちゃったんだから、ねぇ〜リュカっち」
「うん。で、カタクールが見つけてきた人材が、カタクールの屋敷で修行中なんだって。法律とかも勉強しながら、皆さん切磋琢磨しくしてるんだって」
「面白そうですねリュカさん……いや陛下」
「だろ。ウルフもそう思うだろ!」
「そこまでは解りましたが、今回の闘技大会と如何に関係するんですか?」
「察しが悪いなぁボウヤはよぉ……そいつ等の実力を皆々様にお披露目する為に、闘技大会へ出場させるってのがオジサンの狙いよぉ。田舎のサル共に『自身の実力を世間に認めさせ、その存在意義を発揮しろ!』と言ってやぁれば、大会に優勝し奴等の方から『国家の為に働かせて下さい』ってぇ言っちゃうよ、きっとぉ」
「そいつ等が優勝すればさ、僕と戦いたいって奴が出ないじゃん。助かるんだよねぇ……嫌だから本当に」
「なるほど……それに大会での優勝者に重要な役職を与えたと世間に広まれば、夢を持った若者が大会に参加して賑
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