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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第7話:組織造り
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いのだ。
ただし、ある特定の人物または不特定の人物について刑事的および民事的な調査を依頼する事は可能である。
本来それについての証拠を必要とするが、憶測または疑惑から調査を依頼する事は優勝者には出来る。

そして結婚も……と言うか、肉体関係の要求も陛下の自由にする事は出来ない。
ある特定の人物または不特定の人物と親しくなれる様希望するのは可能だが、その先の色恋事は当人達次第なので、第三者が強制する事は不可である。
リュカ陛下曰く『相手が嫌がったらダメ。女とヤリたいのなら自分で口説けよ』と言う事なのだ!

職務の剥奪なども、国家の根幹が揺らぐ恐れがある為、一方的に強制する事は出来ない。
しかし、刑事的および民事的な調査を依頼する事はこちらも可能である。
本来それについての証拠を必要とするが、憶測または疑惑から調査を依頼する事は優勝者には出来のです。

誰かを追い落としたいのであれば、自らにチャンスを貰える様リュカ陛下にお願いすれば良いのです。
『陛下の下で、陛下の為に働きたい』と言えば、リュカ陛下の見立てに合った役職を用意してくれるからです。
そこで励み、ある特定の人物または不特定の人物の役職を狙えば良いのです。
何事も本人の力量次第だ。

ここまでが本日決定した事で、会議に参加されてる皆様も納得されたみたいです。
するとリュカ陛下は……
「で……ちょっと悪いんだけど、色々伝えたい事があるからみんな聞いて」
と皆様に何かを伝えるみたいです。

「以前から国内の治安維持を、軍の憲兵隊から違う専門の組織に変更しようって話してたんだけど、この闘技大会を利用しようと思うんだ」
そう言って入り口に控えている兵士さんに手で合図し、厳つい顔の中年男性(多分貴族)を招き入れた。

「カ、カタクール候……一体……?」
法務大臣のシクーラ殿が驚いた様に呟いた。
そう言えばリュカ陛下が珍しく仲良くしている貴族に“カタクール侯爵”と言う方が居たと記憶してますが、この方みたいです。

「以前からシクーラ法務大臣に新たなる治安維持組織の設立をお願いしてたけど、カタクール候が良い案を持ってきたので、それを採用しようと思ってる」
「カ、カタクール候……貴殿、私に黙って勝手に……」

「だ〜って、閣下に相談したら握りつぶすっしょぉ? オジサンい〜い案思い付いちゃってさぁ、リュカっちに直接言っちゃったのよねメ〜ンゴ」
C調というか独特なイントネーションで喋るカタクール侯爵様……イライラします。

「怒んなシクーラ、本当に良い案なんだからさ」
「で……父さん、その良い案ってのは?」
ティミー殿下はカタクール侯爵様と親しい様で、軽く手を上げ挨拶を交わすと、良い案の概要を催促する。

「うん。やっぱり憲兵隊って軍隊なんだよね
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