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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第4話:華燭の典
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て息子さんの晴れ舞台を台無しにするようなことはしませんよ」
「しかし娘(コリンズとポピー)の結婚式ではやったぞ。ケーキをホールごとコリンズに投げつけて、クリーム塗れになったコリンズを見て大笑いしてたぞ」

「あ、あれは……お姉(ポピー)さんと別れるのが寂しい(マリー)さんの失態をフォローする為でしょう。兄さんだってポピーさんの説明で解ったはずです」
「それはそうだが……本当のところどうだかなぁ? 娘の時は大笑いしてたんだぞ!」
確かに、その後説教されながらもゲラゲラ笑ってましたけど……

「ヘンリー殿……貴殿はリュカの親友と宣ってるわりには、その親友の事を理解してないのですな。娘の結婚式の時もそうだったが、本日も終始新郎新婦(息子夫婦)の幸せを心で祈ってましたぞ」
人の心を読む事の出来るアイシス様が仰るのだから、本当にその通りなんだろう。

「だからテメーは()の心を読むんじゃねーって言ってんだろ!」
そんなタイミングです……応接室のドアを勢いよく開けリュカさんが怒鳴り込んできたのは。
「これは御先祖様……申し訳ございません。つい……同じ先祖を持つものとして知らしめたかったので」

「ちっ、ヒゲ……喋ったな!」
「はい。皆様には知る権利があると思いましてお知らせ致しました。何か問題でも? この壮大な事実に問題でもありましたか?」
あのリュカさんが悔しそうに歯を食い縛りマスタードラゴン様を睨み付けてます。

「早く奥に行けよ……後ろが支えてんだから!」
すぐ後ろに居たウルフさんが室内に入れずリュカさんに文句を言います。
「ウルフよ……そう言うな。流石のリュカも自分の過ちを後悔してるのだから(笑)」
更に後ろではオジロン閣下が笑いを堪えてウルフさんを宥めます。

「うるさっい黙れお前等! 今日は真面目な話をしようと思ってるの! もうふざけちゃダメなの!」
拗ねた口調で叫びながら、応接室の上座へと座るリュカさん。
その両サイドにはオジロン閣下とウルフさんが座ります。

「そんで……お前が人生に数度しか訪れないという真面目を発揮させ、我らに話をしようとしてるんだろ、如何な用件かな?」
憮然としてるリュカ陛下に対し、珍しく優勢な態度で兄さんが話しかける。

我らの血筋にもリュカ陛下の血が流れてると知った時は兄さんも愕然としてましたが、リュカ陛下の弱点と思ったのか今では悠然と構えてます。
本当は兄さんも嬉しいのかもしれませんね(笑)

「あぁ、実は貨幣の事なんだけど……説明がめんどい! ウルフ、後頼む」
兄さんの態度になのか、アイシス様の暴露になのだろうか、そこら辺は解らないのですがふて腐れちゃってるリュカ陛下は説明をウルフさんに任せてしまいました。

「しかし陛下……私は先程『うる
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