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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第4話:華燭の典
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言』です。ピアノからギターに替えて弾き語りです。
結婚式に関白宣言って……喧嘩売ってるのかと思いますよ。
実際、歌い始めて直ぐに「ティミーはそんな亭主関白じゃないわよ!」と新婦からのクレームGOGO。

しかし、この歌の凄い所は後半になるに従って盛り上がると言う事なのです。
3番などは泣く為にある様な歌詞じゃないですか!
何時しか会場中から男女問わず啜り泣く声が聞こえてきましたよ。

全てを歌い終え、涙を流す新郎新婦に向き直り言うのです。
「アルル……やっぱり僕には血の繋がった息子が可愛い。だから頼む……ティミーより長生きしてほしい。1日でも良いから長生きして、ティミーを悲しませないでくれ」

もう誰もが号泣ですよ。
アルルお姉ちゃんも泣きながら「はい。私はティミーの事を愛してます……だから絶対に悲しませません!」って、『そりゃ新郎の台詞だろ!』って事を言っちゃいましたよ。

なお……我が城に勤めるメイド連中には“MID45”と言うグループが居りまして、彼女らはミニスカなメイド服を着熟し激しく踊って歌います。
そうです。例のアイドルグループ的なアレです。

プロデュースはパパで、曲目は全部連中のです。
創設にあたり『あと3人足りない……』と嘆いてましたが、パパは強行しました。
彼女らも、まさか王子様の結婚式でデビューするとは思ってなかったでしょうね……

マリーSIDE END



(グランバニア城・応接室)
デールSIDE

壮大な結婚式も終わり、今晩はグランバニア城に宿泊させて貰う為、割り当てていただいた自室へ戻ろうと披露宴会場を出た所で、リュカ陛下に呼び止められ応接室まで兄さんと共に訪れました。
しかも呼ばれたのは我々だけではなく、アリアハン王にテルパドール女王……更には通商都市連合(サラボナ)のルドマン殿もです。

「あれだけの式だったが、何も問題なく終わって良かったなぁ……」
「そうですね兄さん。グランバニアのオジロン閣下やウルフさんは優秀です……短期間であれほどの式を演出させ、そして成功させるんですかね」

呼び出されたものの呼び出した本人が一向に来ない為、先程の結婚式の雑談で時を費やす。
リュカ陛下のカリスマ性を含めグランバニアの人材の素晴らしさは脱帽の域です。
普段ふざけていても、やるべき時に本気を出すリュカ陛下だからこその国造りなのでしょう。

「いや……オジロンさんやウルフ君の優秀さもそうだが、俺が言いたいのは……」
「リュカが式をぶち壊さなかったって事ですねヘンリーさん?」
「私もそれは思いました。あのリュカが大人しく……いや、感動的なスピーチまでするなんて、本当に驚きです」

「兄さんもマスタードラゴン様も、それにルドマン殿まで酷い。リュカ陛下だっ
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