暁 〜小説投稿サイト〜
グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第4話:華燭の典
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
能します。
そして新郎新婦を祝福する為に何人かが出し物をします。

トップバッターはポピーお姉様とリュリュお姉様の漫才です。
漫才というのは語弊が有りますね……何故ならリュリュお姉ちゃんは挨拶だと思ってるからです。
ポピーお姉ちゃんの誘導で秀逸な漫才に変貌しました。

中でも笑えたのは、
「ティミーはシスコン気味で、未だにリュリュに気があります。私も双子の妹として共に過ごしてて、何時襲われるのか不安で大変でした。ですが彼はナルシストではなかった様で、同じ顔の私には興味なかったみたいです」

「いやそうでもないわよポピーちゃん。だって常々言ってたモン……『性格が僕ほど良ければ、最高にいい女なんだけど……』って! だから私が好かれてたのは容姿じゃないと思います」
まさかリュリュお姉ちゃんがそんな事を言うなんて思ってもなかったわ。

会場からは「リュリュさんは性格も容姿も最高です! だから私と結婚してー!」と、誰とは言いませんが大きな一声が……
それに対してリュリュお姉ちゃんの「隊長じゃ役者不足で〜す!」との返し(笑)
もうワイワイガヤガヤ皆さん楽しんでますよ。

その後もメイド等の歌や、親しい兵士等の手品ショウなど、お楽しみ満載で大宴会は進んで行き……遂に、グランバニアの歌姫(自称)である私の出番が回ってきました。
予定通り木村カエラの『Butterfly』をお父さんのピアノ伴奏で歌います。

私の予定では、私の歌を聴いた会場の女人共から涙腺決壊のお涙頂戴だったハズなんですが……しくじりましたわ。
先ず、先程のお父さんのスピーチっす。

あれで多少感動してしまった為、耐性がついてしまい簡単に泣きゃしない。
さらにここまでの出し物が面白系だった為、切り替えが巧くいかず……しかも、この世界じゃ誰もが初めて聞く曲だった為、この歌で結婚式に泣くという構図が確立しておりませんでした。

何より会場の女人の殆どが、格好良くピアノを弾くパパの姿に見取れてしまい、私の歌など聴いちゃいない。
だって信じられない事に、新婦が「やっぱリュカさん格好いいわねぇ……」って呟いたんですよ!
ダメでしょ、アンタがこの場でそれを言っちゃ……

これならお笑いに走った方がマシでしたわ。
ですが、この後に歌うお父さんにも同じ事が言えるはず。
自分で作り出してしまったこの空気で、感動から回りさせるが良いのです!

会場の女人共を惚れさせても、感動の嵐にする事は不可能なはず……
父娘揃って『ん? あぁ……まぁ良かったんじゃね?』と評価されるのです。
それが私らにはお似合いなのです……

そう、思ってたのですが……
流石はお父様でありますのよ。
先ず選曲から意表を突かれましたからね。

何と歌ったのはさだまさしの『関白宣
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ