第七幕その五
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「そうさせてもらいます」
「僕達も」
「まあね、私も結婚する前はね」
どうだったかといいますと、その時の将軍は。
「やんちゃだったけれどね」
「ははは、あの時は大変だったよ」
教授がコーヒーの用意をしつつ教授に笑顔で応えます。
「将軍の反乱はね」
「あの時はオズの国を征服してお菓子を好きなだけ食べたかったのよ」
家事をせずにです。
「そう思っていたのよ」
「そうだったね、君達は」
「けれど今ではね」
「家事も農作業もしていて」
「頑張って働いてるわよ」
農家の主婦としてです。
「そうしたら余計に食べるものが美味しくなって太らないか心配な位よ」
「太ることがですね」
「だからそれには気をつけてるわよ」
カルロスにも言うのでした。
「今もね」
「そうなんですか」
「そう、だから身体をふんだんに動かす様にしてるの」
「動いて食べてですね」
「さらに動くのよ」
それが今の将軍の生活だというのです。
「そうしてるのよ」
「何か楽しそうですね」
「ええ、毎日が楽しいわよ」
その生活に満足しているという返事でした。
「よく動いてよく食べて」
「そうなんですね」
「太ることを気にしていてもね」
「それならですね」
「そう、余計に動くから」
食べる分以上にというのです。
「動いてその分食べてね」
「そしてそれ以上にですね」
カルロスも言います。
「そうするんですね」
「そうしたらお菓子も沢山出来て」
「余計にいいんですね」
「いいことをするとそれは一つでは終わらないの」
「さらにいいことが起こるんですね」
「そう、それがどんどん回っていってね」
「物凄くいいことになるんですね」
カルロスは将軍がお話したいことがここでわかりました。
「そういうことですね」
「逆もあるけれどね」
「悪いことをするとですね」
「悪いことが起こりますね」
「例えばハンモックでだらだらと寝ながらね」
そうしながら、というのです。
「ジュースを飲んでいたらお行儀が悪いでしょ」
「はい」
「実は座って飲む方が美味しいし」
ジュースもというのです。
「それに溢しやすいわね」
「寝たまま飲んでいると」
「特にハンモックだとね」
バランスが悪いからです、ハンモックで寝ることは確かに気持ちがいいのですがそこに寝ながらジュースを飲むことはです。
「よくないから」
「だからですね」
「そして溢して服を汚したら」
「余計に悪いですね」
「そうしたことになるから」
「悪いことはしないことですね」
「そこからまた悪いことが次から次に起こっていくのよ」
このこともこの世の摂理の一つでした。
「それならいいことをした方がいいわね」
「そうですね」
「さて、それ
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