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一反木綿
第二章
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ある、そして両手がある場所から少し上に目がある。それはまさにだった。
「妖怪でごわすな」
「そうでごわすな」 
 また二人で言うのだった。
「何の妖怪か知らないでごわすが」
「妖怪に違いないでごわす」
「そうでごわす、おいどんは妖怪でごわす」
 褌にされていたそれからもこう言ってきた。
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