第二章
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「そういう雑誌は」
「ホモ雑誌かよ」
「それでいけるって思ったら凄いぜ」
「御前は思わなかったんだな」
「異次元見た気分になったぜ」
これがそういう手の雑誌を読んだ御門の感想だった。
「壮絶だぜ」
「そうか、遠慮しておくな」
「わかった、そっちの趣味はないんだな」
「俺は違うからな」
絶対に違うという返答だった。
「というか後ろの穴には全然興味が起こらないな」
「前だけか」
「ああ、口にも興味あるけれどな」
「それ以上の表現は止めろよ、ダイレクト過ぎるからな」
「わかってるさ、とにかく本当にな」
また煩悩を言う聡だった。
「やりてえな」
「性犯罪は起こすなよ」
「そんなのするかよ、する前にな」
性犯罪に至るまでに我慢するより前にというのだ。
「抜いてるからな」
「本当に御前言葉飾らないな」
「男子校で何を飾るんだよ」
男同士なのに、というのだ。
「女の子いないのにな」
「だよな、俺も飾ってないしな」
「とにかくやりてえな」
「だから露骨に出し過ぎだろ」
「本気でそう思ってるからな」
こう言ってだ、そしてだった。
とにかく聡はそうしたことばかりで頭が一杯の日々を過ごしていた。しかし彼が通っている学校は男子校である。それでだった。
彼はその相手を見付けられないでいた、家でも母親はいるがだ。
「お袋はなあ」
「それは漫画だからな」
御門はまた自分の席で煩悩をのたまう聡に言った。
「止めろよ」
「自分産んだ人そうした感情抱くとかないだろ」
「まあそれはな」
「俺姉妹いないけれどな」
それでもとも言う聡だった。
「そういう相手にもな」
「そこは正常なんだな」
「というかそんな変態リアルでいるのかよ」
「いることはいるらしいぜ」
「そうか、世の中色々なんだな」
「ああ、まあ御前は違うな」
「そんな筈ないだろ」
断じて、という返事で返すのだった。
「だから俺は普通の人とな」
「やりたいんだな」
「そうだよ、誰かいねえのかよ」
「毎日そう言ってるな、本当に」
「ガチでそう思ってるからな」
「やれやれだな、スポーツで発散とかな」
「出来る筈ないだろ」
聡はバスケ部にいる、御門は卓球部だ。部活で汗も流しているがそれでもなのだ。
「それでやりたい気持ちが収まるから」
「そっちは別か」
「ああ、スポーツで汗を流して終わりならな」
「スポーツ選手は家系が絶えるよな」
「そうだよ、俺だって同じだよ」
そちらは全く収まらないというのだ、バスケでも。
「というかそれでどうにかなるかよ」
「だからやりたいんだな」
「いねえか、本当に誰か」
「だからうちは男子校だろ」
出会いがない、これに尽きる。
「相手?いるかよ」
「そうだろ、
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