第17話 =穴の底で=
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の身近なところでトイレするだろ…あのドラゴンも一緒なんだよ…その金属見て判った…」
「つまり…これって…」
俺の説明にリズもうわさの金属の正体がわかったらしい。
「あぁ…例のあれだよ…」
「ぎえっ」
そうリズが預けた金属もとい糞をこちらへ投げ返してくる。
なるべく触りたくないので指先でデコピンの要領ではじき返しリズへと返す。さらにリズはそれを俺にはじき返すというラリーを数回にわたって行った。
なんとかリズが上へ放ってくれてその隙にウィンドウを開きアイテム欄に入れてそれは終わったが。
「これで目的達成だけど…」
「問題はどうやってここから出るかよねぇ…」
問題は一番でかかったここからの脱出方法だった。
トラップじゃないので逆に絶対死の可能性はなくなったがほかに出る可能性も絶対とはいえなくなった。
「ドラゴンみたいに羽があれば…」
リズが不満のような声を出し、その声は途中で止まった。
「ねぇ、リクヤ…ここドラゴンの巣っていったわよね…」
「あぁ…例のぶつがあったからな」
「それはどうでもいいわよ!…それでドラゴンは夜行性…そして今は朝…」
リズの推理に俺たちは上を見上げる。上は光が作った白い世界しか見えないが突如その世界に黒い影が現れた。
その影はだんだんでかくなっていく。
「「き、きたーーーー!!!?」」
巣に向かって急降下してきた白竜は俺たちを見つけると甲高い鳴き声を上げ襲ってきた。
「よいしょっと!」
「え、え、…きゃぁ!!」
俺はすぐさまリズを抱え地面の雪をえぐり振り上げることで砂煙ならぬ、雪煙を立てる。
その隙に壁に向かってジャンプし白竜の死角へと入る。
「しっかり掴まってろよ!!」
二度ほどジャンプし竜の背中に跳び乗れる高さになったら逆側にけり背中に深々と大剣をさす。
その痛みなのか、敵を排除しようとするのかは不明だけど外に飛び上がっていく白竜。
「きゃぁぁあああぁ!!!」
「ぐ、ぐぐ…。っ外だ!!」
そのまま外へ折れた津は脱出し十分なところで白竜が回転してしまったので剣が背中から抜けそのまま放り出された。
そしてその煙が晴れ見えたのは…
「綺麗…」
「あぁ、綺麗な朝日だな」
空中に放り出されてもなお俺たちに感動を覚えさせるほど綺麗な朝日だった。
いままでは横に飛んでたがどんどん下へ落ちていく。
「脱出せいこ−−−!!」
「いぇーい!!」
俺は下に穴がないのを確認しそう喜びの声を上げるとリズも同じく喜んでいた。
そして俺たちは昨夜と同じように手を繋ぐ。
結構なスピードで落ちてるので耳元ではゴオッと言う音しか聞こえない
「リクヤー!!」
「なに
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