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パンとコーヒー
第一章
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ジーンズ姿である。
 そのジーンズ姿でだ、菫は自分の横を歩く岳に問うた。
「パンとコーヒーっていうけれど」
「どの店に行くかだよな」
「そう、問題はそれよ」
「そうだな、じゃあな」
「どのお店に行くの?」
「ブルーライオン行こうぜ」
 岳が言った店はそこだった。
「そこにしような」
「ああ、ブルーライオンね」
「あそこのコーヒー美味しな」
「トーストの焼き加減も上手だしね」
「あそこにしような」
「それじゃあね」
 こうしてだ、二人でその店に行った、しかし。
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