暁 〜小説投稿サイト〜
SAO:孤独の剣聖
十八話
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たちがニシダというここら辺では有名な釣り師でなかなか年を取ったおじさんだ。そしてもう一人というのが…

 (なんでここにお前がいるんだよキリト…ということはアスナもいるのか?) 

 ニシダさんの隣に立っている単純に装備を外しただけのキリトがそこにおり少し視線を逸らすと長い栗色の髪の農家のような格好をした女性を発見する

 (まさかあれがアスナか?)

 なぜこの二人がいるのかわからない俺はうんうんと悩んでいるとすでに針を投げ込んでいたニシダさんの釣竿に獲物がヒットしすぐさまキリト釣竿を渡し代わる

 (へぇ、釣りバージョンのスイッチか)

 と感心していると水面付近まで主が出てきたらしく集まった人たちが湖を覗きこむ
 しかし全員すぐに後退し湖から距離を置く

 不意に釣竿の張りがなくなりキリトが慌てて水面を覗こうとすると

 「危ないよーキリトくーん」

 湖からだいぶ距離をとったアスナがキリトに呼びかける

 キリトがアスナの方を振り向くとその後ろから魚らしきものの顔が出てくる

 (は?…うげ二足歩行!?)

 見た目が若干きもいだけならまだしも二足歩行はさすがにきもすぎると思いながら俺は一応剣を抜く準備をしていた

 しかし主はアスナの元へ逃げていくキリトを追いかけた

 (モーションが加わるとさらにきもいな…)

 と悠長に考えながらも主を斬りかかりに行く。しかし俺より先にアスナが剣を抜き主のHPを全損して倒してしまう

 剣を抜いてしまうのは良くなかったようでアスナのファンであろう一人の男がアスナ本人と気づいてしまう。しかし不幸中の幸いというのかその人物はアスナが結婚していると知るやすぐに落ち込んだ表情をしどこかへ行ってしまう

 「おい、アスナ。少しは自分の有名さを自覚しろ」

 「ジン君!?なんでここに?」

 「この層に俺のプレイヤーホームがあるからだよ。それよりなんでキリトに任せなかったんだ」

 と聞くとそれには一緒にいたキリトが答える

 「…いや、武器を持ってくるのを忘れたんだよ…」

 俺はその答えを聞いたとき呆然とした

 (仮にも攻略組トップのプレイヤーが武器を持ってこないって…はあ、まあそれだけ気が緩んでんだろう)

 そう納得することにし今日のところはこのイベントを最後まで楽しむことにした。
 



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