十七話
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あれから二日後俺は75層コリニアへと来ていた
今回の目的は迷宮探索などではなく一つのイベントがあるということを耳にしたので見ていこうと思っただけだ
(それにしても結構な人だかりだな…なにがあるんだ?)
来てみたはいいのだが今だ何があるかわかっていない俺は一つの話し声を盗み聞くことにした
「ソロのキリトと血盟騎士団の団長ヒースクリフさんのデュエルか〜どっちが勝つと思う?」
「そんなのヒースクリフに決まってんじゃん。なんたって最強ギルドの団長だぜ?ギルド内で一番強いってことだろ」
「いやいや、案外黒の剣士キリトが圧勝して終わるかもよ?」
(なんだ?キリトとヒースクリフが決闘するのか?)
と二人とも戦ったことがある俺はどっちが勝つか予想をすることにした
(う〜んヒースクリフとは気の長くなるような防御の試合だったし、キリトはキリトで乗ってくると止めようがないしな〜…)
結局どっちが勝つか予想できずにいたら闘技場に着きどうやらすぐ始まるようだ…
直後瞬きも許さない壮絶な戦いが始まる並大抵のプレイヤーでは二人の動き、剣速を捉えられていないだろう。ましてや捉えられてもあれについて行けるプレイヤーは果たしてこのゲームに数人といるのだろうか。そう思えるほどの試合だった…
(キリトのスピードが上がったな…はっ、あいつ笑ってやがる)
だんだんとキリトが乗ってきてそれに合わせ剣速が上がる
それまで余裕とも取れるヒースクリフの無表情の顔がゆがむ
(反応が追い付かなくなったか?この試合キリトの勝ちだな)
キリトは完全にスピードをマックスまで上げた状態で74層のボスを仕留めた16連撃ソードスキル・スターバースト・ストリームを放つ
あの状態になってしまったキリトを止めるのは俺の目をもってしても難しいだろう。そう考えキリトの勝ちを確信していたら
キリトの最後の一撃がヒースクリフに直撃するその瞬間世界がぶれる…
次の瞬間に完璧にキリトの攻撃を避けたヒースクリフが反撃の構えをとっていた
(…は?時が止まった?違うあれはヒースクリフが有り得ない速さで動いただけだ)
そうただそれだけ…
周りの連中はそのことに気づいていないらしく直後のヒースクリフの一撃によりキリトの敗北が決まったことに歓声をあげていた
ここからでは人ごみによりヒースクリフの顔がしっかり見えないが俺と同じで勝ちを確信したであろうキリトが呆然とした顔をしているのを見た
イベント後に聞いたのだがどうやらその決闘の勝者には褒美があったようだ
キリトが勝った場合はアスナを自由にするということ、ヒースクリフが勝った場合はキリトが血盟騎士団に加入すると
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