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Fate/staynight/the/crossovermoment
結界
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「ドアは開くニャ。
でも、周囲を結界を封じ込めてるから結界の外に出られないニャ」
テトテトと先に進むモオズ・アカラトの背後をチョクチョクと付いていく。
慎重に迂闊に動けば敵英霊 「キャスター」の思う壺だ。
状況を把握、脱出策と打開策を考え行動するのが生存率の高い利口な考えだ。
「不自然だニャ」
急にモオズ・アカラトは立ち止まった。
「不自然?」
「結界に閉じ込め、逃げ場を失ったゴキブリ状態の私達に危害が及ばないなんて不自然以外のなんでもないはずニャ!」
結界の効力で閉じ込めたが結界を張った張本人「キャスター」からの攻撃は一向に始まらないのが気に入らないのかモオズ・アカラトは不機嫌だ。
俺も不機嫌だと思ったが結界を張った張本人「キャスター」が臆病者「チキン」と考えれば意外と不機嫌感は消えた。様子見なのか臆病者なのか知らないが結界を張って俺達を閉じ込めた事実は変わらないが案外、敵「マスター」が無理に命令させただけかも。
「俺達が狙われた理由を探すよりも脱出する方法を考えよう。
じゃないと先に進めない」
「確かに、それもそうニャ」
了解したのかそう言って歩みを再開する。
俺の家はアパートの3階の一番奥の部屋だ。一番端の方の階段に向かい一歩ずつ慎重に階段を下りる。
敵の罠、敵の攻撃に備え鉛筆とスケッチブックは常時装備しているが静かだ。
音を遮断する結界が張ってあるから?と考えるが音を遮断する結界の効力は結界外だけで結界内ではない。
モオズ・アカラトの足音、俺の足音も聞こえる点から考え結界内の音は遮断出来ないと推測出来る。
結局、奇襲、罠、攻撃が俺達に襲い掛かる事なく2階に着いた。
「微弱な魔力を感じるニャ」
モオズ・アカラトは身構える。
鉛筆に魔力を込め戦闘態勢に移行するが?
「結界に使われている呪苻ニャ。
呪苻を使う「キャスター」と考えると「キャスター」本人は居ないかも知れないニャ」
呪苻に魔力を込め効力の発揮を確認して退散?
結界に閉じ込めるのが「キャスター」の目的なのか?
「周辺の呪苻を破壊すれば結界は解除させるニャ。
数は2階に二枚、1階に4枚ニャ。
一枚一枚、破壊して結界を解いて訓練続行ニャ!」
曖昧な理由でモオズ・アカラトは走り出した。
2階に残った呪苻二枚を鋭く尖った爪で切り裂き一階に向かう。
爪の切れ味ヤバイな後で猫専用爪切りで爪を短く切ってやろう。
「敵の罠とか注意しろよ!」
三回目の聖杯戦争で優勝した英霊 モオズ・アカラトなら大抵の試練、敵でも問題ないと思う。
だが、今のモオズ・アカラトは半英霊半魔者なのだ。
なにが原因で何が起こるか分からない中途半端な状態の半英霊なのだ。
「し、シン、し、シシシ、シ
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