ターン16 鉄砲水と歯車と地獄
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んとも知り合えた。感謝こそすれ、恨む道理なんてただの1つもありはしない。とはいえ、さすがに精霊とか何とか言っても先生には通じないだろうから、そこは適当にぼかすことにする。
「それに、大事なものがたくさん増えましたし」
「?」
「いえ、なんでもありません」
「さあ、話は終わったかぁ?デュエルの続きを始めようではないかぁ」
そう言われデュエルディスクを構えるものの、その前に、と一度手を止めるクロノス先生。
「ルールを確認するノーネ。あなたのターンの中断されたところからスタートで私の手札は5枚から、ライフポイントと墓地に関してはシニョール清明のものをそのまま受け継ぐ。………異論はありませんか?」
「ええっ!?」
「ほぅ………」
思わず驚きの声を上げる僕に対して、感心した様子のタイタン。それはそうだろう、何せさっき中断されたところって言ったら僕がやられる寸前、おまけにライフも通常の半分しかない。初期手札に手札誘発のカードがない限り、出てきたその瞬間に敗北確定という話にならないぐらい不利な条件だ。それを、あの先生は今からやってのけようというのだ。
「ふふん、そう簡単に狙ったカードが引けるはず無いでアール。タイタンさん、構わないからやっつけてやるでアールよ」
「クライアントがそう言うんなら、それでよかろう。迅雷の魔王で改めて攻撃、怒髪天昇撃!」
激しい雷がジグザグに走りながら、先生めがけて襲い掛かる。だけど先生は落ち着き払った顔で、手札から1枚のカードを墓地に送った。
「手札から、速攻のかかしの効果を発動。ダイレクトアタック時、その攻撃を無効にしてバトルフェイズを終了させるノーネ。ちなみにこの効果は対象を取らない者であるからして、そのモンスターの耐性も無意味なんですーノ。………ここ、次の試験に出しますからあなたたちもよく覚えておくように」
帽子をかぶった金属製のかかしが、全ての雷を黒こげになりながらも受け止める。それを見たタイタンは悔しがるどころか、以外にもにぃっと笑って見せた。
「くくく、面白い。カードを伏せて、俺はこれでターンエンドだぁ」
清明→クロノス LP2000 手札:4
モンスター:なし
魔法・罠:なし
タイタン LP3000 手札:1
モンスター:邪精トークン(攻)
迅雷の魔王−スカル・デーモン(攻)
魔法・罠:1(伏せ)
場:伏魔殿−悪魔の迷宮−
「では私のターン、ドローナノーネ!シニョール清明、あなたのカードを使わせてもらいますーノ。私は、墓地からフィッシュボーグ−アーチャーの効果を発動!水属性モンスター1体を墓地に送ることで、このカードを蘇生させることができますーノ」
「でも、クロノス先生のデッキは古代の機械でしょう?そこに入る水
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