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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン16 鉄砲水と歯車と地獄
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エンドフェイズ、スター・ブラストの効果は切れるよ……」

 超古深海王シーラカンス ☆4→7

「もはや手はなかろう。私のターン、ヘルポーンデーモンを召喚。さらに魔法カード、テラ・フォーミングを発動してデッキのフィールド魔法1枚をサーチ。ここは地獄への2丁目、伏魔殿(デーモンパレス)−悪魔の迷宮−をサーチし、そのまま発動だぁ。ふはははは、私のデーモンよ、その力を今こそ高める時だぁ!」

 いかにも魔王城といった出で立ちの黒い城がそびえ、その闇の力にあてられた邪精トークンがくねくねと踊り、ヘルポーンデーモンの腕の剣が怪しい光を放ちだす。

 邪精トークン 攻2800→3300
 ヘルポーンデーモン 攻1200→1700

「もうわかっているだろうが、このカードは自分フィールドの悪魔族の攻撃力を500ポイントアップさせる能力を持っている。バトルだ、邪精トークンでシーラカンスに攻撃ぃ!」

 2体のモンスターの攻撃力は本来互角。だが、シーラカンスではあのトークンに勝つことはできない。そして、手札も伏せカードも何もない僕では、それをどうすることもできない。

 邪精トークン 攻3300→超古深海王シーラカンス 攻2800(破壊)
 清明 LP2500→2000

「くぅっ!シーラカンス!」
「まだだ、ヘルポーンでシャーク・サッカーに攻撃!」

 ヘルポーンデーモン 攻1700→シャーク・サッカー 守1000(破壊)

 辛うじて、このターンは乗り切った。だけど次のターンにモンスターを引けなければ、僕の負けは確定する。

「ぐ、ぐぐぐ………」
「さっきまでの威勢の良さはどうしたぁ?カードを伏せてターンエンドだぁ」

 清明 LP2000 手札:0
モンスター:なし
魔法・罠:なし

 タイタン LP4000 手札:1
モンスター:邪精トークン(攻)
      ヘルポーンデーモン(攻)
魔法・罠:1(伏せ)
場:伏魔殿−悪魔の迷宮−

「僕のターン、ドロー!」

 起死回生の切り札、ではない。正直言ってこんな局面にこそメタイオン先生に出てきてほしかったけど、来ない者に文句言っても仕方がない。きっとまだ動く時ではないのだろう。

「死に出しは嫌いなんだけどな………ごめん、皆。ダブルフィン・シャークを守備表示で召喚して、召喚時効果を使用。墓地からレベル3または4の水属性魚族を1体特殊召喚することができる。もう一回出てきて、サッカー」

 ダブルフィン・シャーク 守1200
 シャーク・サッカー 守1000

「これで、ターンエンド………」
「どうした、それで終わりかぁ?スタンバイフェイズにヘルポーンのコストとして500ライフを支払う。メインフェイズにヘルポーンをリリースして、
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