第五十話 出撃
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エックス達がハンターベースに帰還すると、ルナは既に傷が完治してしており、継ぎ足された片足も何も問題なく機能していた。
事情を知った時の彼女の絶望に染まったような表情は見ていて痛々しい。
シグナス「ご苦労だった。エックス、ゼロ、ルイン」
イレギュラーハンター総監のシグナスが総監らしく重厚な声で3人を迎える。
彼もアクセルのことを聞いたのだろう。
皆の知らないアクセルとなり、銃を自分達に向けてきたことを。
シグナスも戸惑わないわけがない。
苦楽を共に過ごした仲間がイレギュラーと化したことに。
しかし、今は感傷に浸っている場合ではない。
司令官であるなら尚更だ。
シグナスは部下を統べる威厳に満ちた表情を浮かべ、口を開いた。
シグナス「ルイン達の活躍もあって、残りのイレギュラーは残り2体となった。だが油断は禁物だ。早速エックスとゼロに出撃してもらう。ゼロはレイヤーと共にミッションに当たれ、行き先はプリム・ローズだ」
ゼロ「了解」
レイヤー「分かりました」
シグナス「エックスはルインと共にブースター・フォレストに迎え、エイリアとパレット、アイリスはバックアップを。ルナはもう少し休むといい」
エックス「分かりました」
そしてエックスは視線をルインに遣ると、気づく。
エックス「(ルイン…?)」
彼女は悲痛な表情で俯いていた。
不安が胸中に渦巻き、苛まれているような表情。
エックスが声をかけようとした時、ゼロがレイヤーと共に転送準備に入っていた。
ゼロ「行くぞレイヤー。アイリス、バックアップを任せた」
アイリス「任せて…ゼロ、気をつけて」
ゼロ「ああ、エックスも気をつけろ。忌ま忌ましいが、新世代型レプリロイドの性能は伊達ではないらしい」
エックス「ゼロ…分かっている…(でも…アクセルは……新世代型の前に、俺達の仲間なんだぞ?)」
シンクロシステムで電子頭脳に言葉を伝えるエックスにゼロからもエックスの電子頭脳に言葉が伝わる。
ゼロ「(分かっている…だが、アクセルが俺達に銃を向けた時は、イレギュラーとして処分するしかない。それが…俺達イレギュラーハンターだ)」
転送の光がゼロとレイヤーを包み込んだ。
光が消えた時には2人の姿はない。
エックス「ゼロ…」
アイリス「エックス…」
悲しげな表情でエックスに歩み寄るアイリス。
彼女もアクセルをとても可愛がっていた。
アクセルとルナがイレギュラーハンターとなる前は当時は所謂年下のような存在だった為に、自分より年下のアクセルやルナを弟のように可愛がっていた。
それなのにいきなりアクセルがイレギュラー化して、自分達を攻撃してきたなど認めたくはないのだろう。
アイリス「大丈夫よ、エックス。ア
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