十五話
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もぶっつけでボスに挑むほど無謀じゃないだろ。俺たちも急ごうぜ」
そういいアスナがキリトのコートから出ると身震いをする
今は十月で、もうすぐ冬だからな
「あたしも上着買おうかな〜それどこのお店の?」
「たしかアルゲード西区のプレイヤーショップだけど…」
「じゃあ冒険終わったら案内してよ」
(すごいなアスナ、次の予定までたてやがった…俺は絶対について行かないがな!)
この二人が少しずつ俺を空気にしているのを感じこれ以上虚しい気持ちになりたくない俺は心のなかでそう決意する
そのあと何回か戦闘があったがそれもやはりキリトとアスナだけで終わらせてしまう。一度だけキリトとアスナが群れをやっている中あぶれたMobを見つけ
(お前もあぶれたのか…)
謎の仲間意識を感じたが俺一人だけでそいつを狩ることにした
それからしばらくすると俺たちはボスの部屋らしきものを見つけた
(らしきとは思ったが間違いないだろう)
このお二方の話を聞くとどうやらボス部屋を覗くだけ覗いてみるらしい
「一応転移結晶を準備しておこう」
「うん」
「じゃあ開けますか」
俺が右手で右側の門を開けキリトが左手で左の門を開ける。アスナはというとかわいらしくキリトの右腕を掴んでいた
(くっつけようとした張本人は俺だけど…うん。さすがにうざいな!)
ボス部屋に入る前ですら見せつける二人をみてキリトに斬りかかりたくなった
しかしそんなことを考える余裕もすぐになくなる
門を開けると部屋の灯が少しずつ灯りボスの姿を映し出す
うっすら見えるというのがさらに俺たちの恐怖をあおる
ボスの名前はグリームアイズ。その姿は人間が誰しも想像したことがあるであろう悪魔を体現したものだった
その悪魔は地響きをならしこちらに近寄ってくる
「うわあああああああ!」
「きゃあああああああ!」
二人が猛スピードで振り向き来た道を駆け出す。俺はというと
「待って!置いて行かれるのが一番怖いやつだから!キリト!?アスナ!?」
少し逃げ遅れちょっとだけ涙目で二人の後を追いかけた
俺たちはそのまま迷宮区の中ほどに設けられた安全区域まで駆け抜けそこでへたり込んだ。
「…ぷっ。あははは、いやー逃げた逃げた。」
「あそこまで一生懸命走ったのなんて久しぶり。まあキリト君の方が私より必死だったけどね」
「……い、いやジンの方がすごかっただろう。振り向いてみるとなめだm”キン”
俺はキリトの首元に剣を突きつける
「別に今この場で切ってもいんだぞ?」
「な、なんでもないです」
俺た
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