十五話
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
(ほんとになんで俺呼んだの?)
半強制的に俺、キリト、アスナでパーティを組み迷宮探索に来ているのだが俺はまだ一度も剣を抜いていないのだ
キリト、アスナ、俺の順でローテを組むことになったのだがMobが出るたびキリトがあらかた削りアスナがきっちり残りを始末するというテンプレが出来てしまいただそのコンビネーションを見るだけの見学者となっていた
迷宮区の中層まで来ただろうか、不意に服装の話になった
キリトはいつも黒い服を着ている、それにはわけがあるといっていたが
(黒には隠蔽能力が付属されているみたいだけどそれなのか?単純に黒にははずれがないからとか言ってこいつは着そうなんだけどな…)
日本には人が死んだとき喪に服すという意味で黒を着る習慣があるが少なくともそれではないだろうと予想する
「それよりそのおめでた紅白の衣装はどうにかならないのか?」
「ほんとだよな。俺も昔着ていたが街を歩けば目立つ迷宮に出ればMobにエンカウントするとまったくいいことがなかった」
「仕方ないじゃない。これはギルドの制服…ん?どうしたの」
「いや…」
キリトが索敵をしているのかその場で止まり後ろを振り返る
俺が後ろ振り返り見てみるとそこには十より少し多いくらいのカーソルが見える
「多いな…それにこの並び…」
「一応そこらへんに隠れてやり過ごすか」
「そうね。あっ…どうしよ、私着替え持ってきてないよ…」
俺はこの深い青の装備は申し訳程度の隠蔽能力が備わっているのでなんてことはないが血盟騎士団の制服はおめでた紅白と言われるだけあってよく目立つのだ
「ちょっと失敬」
キリトが自分の服のコートの中にアスナを入れてやった
(いや、それを恥ずかしくもなくできるなら今回ほんとに俺いらないじゃねえか…)
唯一の存在意義を失った俺は帰りたい気持ちでいっぱいになった
俺が隠れながら少しだけ落ち込んでいるとその前を統一した装備をする集団が通り過ぎていく
(この黒鉄色の装備で行進のような進み方…軍の連中か。あの件以来前線には来てなかったはずだが…)
俺は25層の軍壊滅の瞬間を思い出していると
「あの噂本当だったんだ」
「噂?」
「うん、実はね…」
どうやら前回失敗したみたいに大量の人数を送るのではなく少数精鋭を送りクリア意志を示すということにしたようだそうだ
「さすがにいきなりボスに挑むなんて考えないだろう」
俺は少しだけお気楽にことを考えることにした
「ボス攻略だけはいろんなギルド、プレイヤー間でするもんね。あの人たちもそうなのかな?」
「どうかな、まあ連中
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ