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イナズマイレブン〜クロスライジング〜
染岡の心
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「やるな!雷藤!」

風丸が俺に呼び掛ける。

「ああ、やっと使いこなせるようになったよ」

俺は笑いながら答えた。

その瞬間「くそ!」という染岡の声が響いた。

「何でだ、何で俺には技が使えねぇんだよ!」

俺は染岡に駆け寄った。

「染岡」

染岡が俺の方に振り向いた。

「技は心が大事だ。今のお前は豪炎寺しか頭にないだろ?」

俺が話すと、染岡の顔が変わった。図星のようだ。

「一回豪炎寺の事を忘れろ。そしたら染岡のサッカーが出来るさ」

と話すと俺は風丸のもとに戻った。

「技は心か。確かに俺は豪炎寺のことしか考えてなかった。そうだ、俺は俺のサッカーをするんだ!」

と呟き、言葉を続けた。

「ありがとな雷藤、お前のお陰で目が覚めたぜ!」

染岡はゴール─円堂に向かい叫んだ。

「行くぜ!円堂これが俺のサッカーだ!」

染岡の周りに青い龍が現れた。

「うおぉぉぉぉ!」

と叫びながら龍を纏ったシュートがゴールに向かう。
円堂は右手に力を込めて熱血パンチを放った。

「熱血パンチ!」

円堂の熱血パンチをシュートにぶつける。

「ぐっ、ぐわあ!」

染岡の放った、龍のシュートがゴールのネットを揺らした。
円堂は起き上がると染岡に向かい走り出した。
俺も風丸もそれに続いて染岡に駆け寄った。

「染岡やったな!」

円堂が嬉しそうに笑う。

「染岡、お前なら絶対出来ると思っていたぜ!」

「凄いシュートだったな染岡!」

と俺、風丸も続けて染岡に話し掛ける。

「これならやれる、豪炎寺の奴には負けないぜ!雷藤これもお前のお陰だ!マジで感謝するぜ!」

と染岡は俺に手を差しだし俺達は握手を交わした。

「絶対勝とうな!尾刈斗中との練習試合!」

円堂がそう話すと俺達の「「「ああ!」」」
と叫ぶ声が河川敷に響いた。
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