空を制圧する鉄塊
[2/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
デュエルしたい」
「……なるほど。まあ、構わないか」
多分。
「それで?明日香が相手をするのか?」
「私が相手をしたかったんだけど……」
「ん」
恵が珍しく自己主張するように手を挙げる。お前がやるのか……。本気で行けと?
「そういうことでお願いするわね」
そう言って少し離れたところに歩いていく明日香。
はいはい、わかりましたよ。やればいいんでしょう?
「デュエル」
「ん」
というわけで互いにデュエルディスクを構え、デュエル開始。先攻は恵から。
正直言うと若干昂揚している。デュエルディスクを使用してのシンクロ召喚ができるわけだしな。
「……出す。セット、エンド」
ゴブリンゾンビを守備表示の伏せカードが一枚。恵としてはオーソドックスなスタート。問題は手札に生還の宝札があるかどうかだが……。
「俺のターン、ドロー。モンスターをセット。二枚伏せてエンド」
「私……ドロー。ん、出す」
ゾンビキャリアを召喚する恵。来るか。
「シンクロ。……効果」
レベル4にレベル2でレベル6。出てきたのはデスカイザー・ドラゴン。サーチしたモンスターはゾンビ・マスターだ。
初めて見るシンクロ召喚に明日香は見惚れている。たしかにチューナーが輪になり輝いてから新たなモンスターになるのは美しいよな。
「戦闘、大きいの」
「トラップカード、空中補給発動。幻獣機トークンを特殊召喚する」
「……そのまま」
「裏守備モンスターは幻獣機ハムストラット。このカードがリバースした時、幻獣機トークンを二体特殊召喚する。さらに、幻獣機ハムストラットは自分フィールド上にトークンが存在する場合、戦闘でも効果でも破壊されない。よってデスカイザー・ドラゴンの攻撃は無意味だ」
「むう……エンド」
「エンドフェイズに空中補給の効果で幻獣機トークンをリリースする」
手札にはまだないと判断してもいいか?まだ遅いがすぐに爆発してくることが予想できるから怖いな。
「俺のターン、ドロー。幻獣機ハリアードを通常召喚。そのまま効果発動。幻獣機トークンを一体リリースし、手札から幻獣機と名の付いたモンスターを一体特殊召喚できる。これで俺はチューナーモンスター、幻獣機ブルーインパラスを特殊召喚する」
これでシンクロできる下地が整った。
「幻獣機ハムストラットはフィールド上に存在するトークンのレベル分だけレベルが上がる。よって幻獣機ハムストラットのレベルは6だ。レベル6の幻獣機ハリアードにレベル3の幻獣機ブルーインパラスをチューニング。空を支配する鉄塊よ。幻を纏いて敵の空を制圧しろ。シンクロ召喚。幻獣機ヤクルスラーン」
口上はこの一瞬で考えたものだ。思った
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ