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魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
九校戦編〈上〉
美月サイド×神霊魔法と水晶眼
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していると理解はしている。

「ん?幹比古何驚愕な顔をしているんだ」

「一真はなぜ僕が魔法力を失ったと知っているんだ!?」

「落ち着け幹比古、今ここにお前で言うなら広域気象操作が可能な神霊・・・・美月に分かりやすく言うと大規模独立情報体を喚起する技を競う儀式を一年前吉田家で行った事だ。幹比古の兄は大気流動の大規模独立情報体「風神」の喚起に成功したんだ。喚起というのは、呼び出して活性化させる技を競う魔法儀式で幹比古は「竜神」という吉田家最終目的である水の大循環の独立情報体を呼び出そうとしたが失敗してからサイオンの枯渇を起こし気を失ったのさ。で、今現在の幹比古の状態は魔法発動が遅くなっているという感覚に取り付かれているから魔法が上手く出来ないと錯覚していると思われる。恐らく「竜神」との接触時に向こう側からの干渉で無理矢理魔法演算を加速させられた時の感覚を引きずっているのさ。ちなみに幹比古が言う竜神というのは、俺で言うなら精霊王か高位精霊と言われていて、水の精霊王はガッドという。だからガッドが今俺の隣で幹比古の状態を正確に教えてくれたのさ」

俺の長い説明の後に、隣にいるガッドを幹比古や美月でも見えるように召喚したら女性だったのかとても驚いていた。ちなみに風神は俺的に言うと風の精霊王はサイフィスと言うとまた召喚したら女性だった。古式魔法の術者が精霊を見るのは、波動を色で解釈しているが術者が精霊に色を付けている。幹比古達の術者の認識する精霊の色は画一的という感じで、幹比古の流派ではほぼ俺が見ている色のようだ。頭の中で分類して色を塗っているから、色調の違いが生じるはずもない。水の精霊はどんなものでも青一色であって、認識システム上、水色や藍色とか見えるはずがないと言う。

「なるほど、だから僕の事故の時や現状を精霊が話しているなら納得できるよ。恐らくだけど彼女は水精の力量の違い、性質の違いの色調の違いとして知覚している。本当に、精霊の色が見えているんだ。そういう眼の事を、僕たちの流派では『水晶眼』と呼んでいる。他流派では別の意味で使われる事もある単語だけど、僕たちの流派では『神』を見る事の出来る眼、とされている。精霊の色を見る事が出来る者は、精霊の源であり集まりである、自然現象そのものである『神霊』を見て、認識して、そのシステムに介入するための鍵を見つける事の出来る存在だと伝えられている」

「まあ俺も精霊の色を識別しているし、実際精霊の力を使ってやっているからな。まあつまりだ、そういう眼の持ち主は神霊というシステムにアクセスする為の巫女(シャーマン)と言えばいいのか。それに精霊魔法の術者にとっては美月の眼は喉から手が出るほど欲しい人材という事なんだな?」

そう言ったら頷いたけど、幹比古は一年前の事故が無ければ『神』を御する能力があるが
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