十三話
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お得意先のお前らにあくどい真似はしませんよっと」
「はは、じゃあ俺から先に頼む、値段はいつものな」
俺がそういうとエギルは少しだけむっとした顔をするが
「はあ…わかったよ、お前がそれでいいのなら俺もそれに従うとするさ」
俺は相変わらず一アイテム十コルといった破格の値段で交渉していた
俺も普通の店で取引するならこんなことはしないのだが今までエギルがしていることを知っているためその援助になればと思い続けている
俺の交渉が済むとキリトとの交渉に移る
するとすぐにエギルは目を丸くし驚いていた
「おいおい、こりゃS級食材ラグーラビットの肉じゃねえか。俺も現物をお目にかかるのは初めてだぜ。キリト金には困ってないんだろう、自分で食おうとは思わないのか」
(相変わらずの豪運だな〜。こいつ例のユニークスキルだってそうだし。俺の傾国の剣に並ぶぐらいの魔剣もドロップしてたしな〜)
自分を棚に上げそう思っているがなんでも料理スキルをとっていないらしく自分では宝の持ち腐れなので渋々手放すそうだ。
(そういやあいつが料理スキルをとっていたな…)
と考えているとその人物が俺の目の前を過ぎキリトの肩を掴む
「キリト君」
そいつがキリトの名前を呼ぶとキリトは素早くその手を掴み
「シェフ確保」
「な、なによ」
そいつは俺もキリトもよく知る人物血盟騎士団の現副団長の閃光のアスナだ
キリトがアスナの腕を掴んでいると後ろから殺気のようなものを感じたので振り向いてみるとものすごい形相でキリトを睨んでいる血盟騎士団の団員がいた
キリトはそれに気づくと手を放し指をひらひらさせる
「珍しいな、アスナ。こんなゴミ溜めに顔を出すなんて」
(店のマスターがいる前でそれを言うか)
と俺が苦笑しているとエギルも顔を若干ひくひくさせていたがアスナに少し声をかけてもらいご機嫌を取り戻した。何とも現金である…
アスナは生きているのを確認しただけとキリトに言ったがそんなのフレンド欄もしくは黒鉄宮の石段をみればわかることなので嘘であろう
(どうせキリトの顔が見たく会いに来たのだろう)
と思い俺はアスナの後ろでにやにやしていた。
しばらくすると本題に入り料理スキルをコンプリートしたアスナに料理を作ってもらおうということで話しは収まった
俺もS級食材を食ってみたいと思ったがここはキリトとアスナを二人きりにしようと考えひっそりと店を抜け出す
俺が帰る寸前血盟騎士団の団員とすれ違ったのだが
(見ない顔だな。新入りか?)
と考えたが気にせず俺は22層のマイハウスへと帰って行った
俺が今住んで
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