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Sword Art Online 月に閃く魔剣士の刃
4 魚人の王
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 しかも一度食ったら癖になるくらい美味いと評判である。

「いやそれは流石に自重してっ!?」

 瞬速で返すと、

「俺もな〜。」

 と横から便乗するクライン。

「俺はいいからな?」

 黒人風の男、エギルは自重してくれたようだ。

「はあ...。んじゃ帰ったら三層な。みんな、行くぞっ!」

 俺が短く叫ぶと、それを合図に5人はキング目掛けて突っ込んでいく。現在ヘイトが一番溜まってるのは恐らく投擲攻撃で狙われた俺の筈だ。
 予想通りターゲットは俺らしい。一番先に突っ込んでいる俺にキングが右腕を腕を叩きつける。
 当たる寸前バックステップで回避、そのまま相手に飛びかかる。
 顔面に片手剣の単発斬りおろしスキルのバーチカルを叩き込みディレイが解けた瞬間、短剣と長剣で3連撃を浴びせさらにホリゾンタル・アークで二連撃を加える。
 キリトも腹にレイジスパイクを打ち込むと十字に切りつけてからバーチカル・アークで追撃する。
 そして右サイドに回り込んでいたアスナが、

「ハアァァァァ!」

 叫びとともにスキル、リニアーとペネトレイターでレイピアを何度も突き立てる。
 クラインも曲刀を振るい、エギルはワンテンポ遅れて斧による強烈な一撃叩きつけた。
 エギルの一撃はやはり俺たちの誰よりも重い。その一撃はキングをよろめかし、それが何かのトリガーになったようだ。

 強引に体勢を整えたキングが両の拳を組みエギルに向かって振り下ろす。それに反応して第一層でのあの瞬間のようにエギルが斧を構えた。

 【ワールウインド】だ。

「ウォォオォォォォォオォオオオ!!!」

 雄叫びとともに斧を振り上げる。凄まじい音が響くとエギルが吹っ飛ばされた。どうやら力勝負はキングの勝ちのようだ。
 追撃を入れようとキングが足を振り上げた。

「カバー入るぞ!!」

 咄嗟に叫び最短距離でキングに接近する、僅かに残った取り巻きの間を一瞬で駆け抜け、

「こっちだぁ!」

 振り下ろす寸前の脚に向かってアークシュートを打ち込んで威力を殺し、さらにソニックリープで軌道を逸らす。
 鱗だらけの大脚がエギルの真横に着地した。

「スイッチ!」

 アスナの声とともにレイジスパイクとリニアーがキングの胸元に炸裂する。ヒットストップによるディレイを利用してエギルを下がらせると、

「大丈夫かぁ!?」

 後ろから新しい声が聞こえた。攻略部隊本隊の到着だ。

「おっせえぞ!!タンク隊さっさと展開しろ!!」

 思わず叫びながらもアスナ達に合流する。

「タンク隊、構えろぉ!!」

 キングの繰り出した前蹴りを大盾を構えた男たちが真っ向から受け止める。
 その横からは大剣を振りかぶり、
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