第41話 8月だョ!全員集合
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■ブリミル暦6242年、皇紀2800年 8月 1日
ホビーショップT&H(トレジャー&ホビー)が各地にオープンし、VR(バーチャルリアリティ)機が一斉に発売される。
同時に仮想空間のサーバーも稼働する。
また、体感シミュレーション・ゲームの第一弾として、ブレイブデュエルとVRMMOのドラゴンクエスト〜天空の花嫁〜が発売される。
各店には徹夜組も含めて行列が出来た。
ブリミル暦6242年 ニイドの月 フレイヤの週 マンの曜日
皇紀2800年 8月 4日 ハルケギニア 仮想空間 学術研究都市 国際会議場
Side マザー
「ようこそ皆様方、仮想空間の国際会議場にお越し下さり、ありがとうございます。」
光輝が代表して挨拶をする。
「あっははは、この仮想空間とは面白いな。ヴェルサルテイル宮殿も再現されておるし、王城のグラン・トロワ忠実に再現されておる。」
ガリア王のジョゼフ1世が光輝に話し掛ける。
「お気に召して頂けて光栄に思います。この仮想空間では、五感も忠実に再現しています。但し、痛感だけは1/10に設定されています。勿論、リミッターが働いていますので、ある程度の痛みまでしか感じられません。試しにテーブルに置かれたワインをお飲み下さい。」
「おぉっ、ワイングラスの感触も、重さも、味までも再現されておるぞ。あっははは、愉快、愉快。」
他の客人も手で触れたり、ワインを口に含んだりして触感を確かめている。
「残念ながら、空腹感や満腹感、お酒に酔ったり、眠気などは再現されていません。それらは体の欲求だからです。空腹の時に仮想空間でいくら食べても、満腹にはなりません。
しかし、この仮想空間ならではの事があります。王は国をシミュレートして国や町並みを変更出来ます。領主は領地の改革や領地の経営をシミュレート出来ます。事前に試してみる事が出来ます。その中で最善な方法を実際の国や領地に反映させれば良いのです。
ここで提案なのですが、各国は立憲君主制を取り入れようとしていますが、先行して仮想空間で立憲君主制に移行してみれば、良い点も悪い点も分かります。悪い点は実際に実施する前に改善出来ます。
もう一つ提案がロマリアの政教分離、異端審問の廃止、他の宗教の容認です。各国には思う所があるでしょうが各国の利害関係を捨て、足並みを揃えましょう。」
各国話し合いの結果、ラドの月 フレイヤの週 虚無の曜日( 9月 1日)から、仮想空間で立憲君主制の実施テストが始まる事に決まった。ロマリアに対しても共同歩調する事になり、詳細については後日、各国の文官が検討するとなった。
「仮想空間では犯罪行為が出来なくなっています。暗殺などの心配もいりません。別室にて御家族もお呼びしています。
思う存分、仮想空間をお楽し
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