第十八話 闇闘士の塔!女闇闘士の挑戦!!
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「ここか・・・虎の奴がいるのは」
風が吹き荒れる風魔の里への道を歩く岩鉄。海闘士の身でありながら牡羊座の貴鬼の元を堂々と訪れ大河の聖衣を修復させるとそれを届けるべく別行動中の澪に大河の居場所を聞いたのだった。
「それにしても・・・人っ子一人いねえな・・・お〜い!虎〜!!どこだ〜?」
誰も居ない最中叫ぶと何かの気配を感じ取り振り返る岩鉄の前に立っていたのは学ランに帽子姿の少年だった。
「誰だ?おめえ?」
「俺は虎じゃねえって!風魔の虎次郎だ!!くせ者!」
「い!!」
木刀を構えた虎次郎に飛び掛かられる岩鉄だった。
第十八話 闇闘士の塔!女闇闘士の挑戦!!
風魔の里
「は!りゃ!!」
「ほい!ほい!っと!!」
木刀で訓練をする大河と小次郎。あれから3カ月の時が過ぎ剣術のイロハをやっと覚えてきた大河は小次郎に一本入れる訓練に明け暮れた。
その横では
「二人ともタフですねもう5時間以上休み無しでやってます」
二人が訓練している隣の家を掃除している霧也の姿もあった。あの後竜魔に案内された霧也は、しばらくの間、風魔の里に身を置くことになり寝泊りの場所の面倒を自分ですることになった。
大河と小次郎の訓練を観察していると霧也背後からひょっこりと小桃が現れた。
「甘いよ霧ちゃんあれ位でビビッてちゃ忍びなんて出来ないよ?」
「ビビってませんよ!小桃さん」
「もう霧ちゃん。記憶ないとはいえ友達なんだから小桃で良いよ。それにしても霧ちゃんにこんな事するなんて許せない!」
そう言って腕を組んで唸る小桃だった。
霧也自身も友人がいる事を覚えていない・・・だが直感的な懐かしさを感じてはいた。
(懐かしい気がする・・・けど・・・思い出せない・・・けど・・・私の身体に吹くこの風を知っている)
訓練を終え霧也の様子を見た小次郎が肩に手を置いた。
「小次郎さん?」
「焦るなって・・・時間はある」
「そう・・・ですね・・・」
小次郎に懐かしさを感じていながらもどこか遣る瀬無い霧也だった。
一方
「ふん!」
小次郎達から離れると軽く流してみる事にした大河。左ジャブをやる分には痛みは無い。
だがブーメランフックを放つと・・・
「ぐ!」
左腕に激痛が走り完治していない事を実感させる。今の自分はライブラの剣に頼るしかないと思った。
その時凄まじい気配を感じ取った大河。
「高嶺大河ですね」
「誰だ!?」
大河が振り返ると闇聖衣に身を包んだものが立っていた。
だが普通の闇闘士ではない。
その顔に仮面をつけた・・・女性だった。
「あ・・・あんたは・・・
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ