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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―邪心経典―
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ない。闇魔界の覇王の総攻撃が始まろうとしていた。まずは下準備としてか、《マジック・プランター》によって用済みの永続罠を破壊して四枚のドロー。

「私は《ワーム・アポカリプス》を召喚!」

 さらに召喚される、レベル1の最下級ワームこと《ワーム・アポカリプス》。確か効果は反転召喚時に相手の魔法・罠カードを破壊するリバース効果だったと記憶しているので、さしたる意味は今はない。それどころか、《シャインスパーク》の効果は受けていても戦闘に耐えないそのステータスで、一体何をするつもりなのか気になるところである。

「さらに二体のワームを反転召喚! ワーム・ゼクス! ワーム・ヤガン!」

 そして先のターンに《W星雲隕石》で裏側守備表示になっていた、主力ワームが二体ともに反転召喚される。さらに《ワーム・ヤガン》のリバース効果であるバウンス効果で、《セブン・ソード・ウォリアー》はエクストラデッキに戻され――ない?

「ん? ワーム・ヤガンの効果は発動しないさ。さらに《ワーム・クィーン》の効果を発動! このカードをリリースし、《ワーム・キング》を特殊召喚する!」

 《ワーム・ヤガン》のバウンス効果を発動しない、という不可解な行動に、まさかこちらの手札がバレているのかと不審に考える。しかしそのことを問う暇もなく、闇魔界の覇王のフィールドには、ワームたちの王――《ワーム・キング》が特殊召喚されていた。

 《ワーム・クィーン》には、自身を含むワームをリリースすることにより、デッキからそのレベル以下のワームを特殊召喚する効果がある。その効果により自らを生け贄に捧げ、《ワーム・キング》がフィールドに現れていた。

「《ワーム・キング》の効果を発動! 《ワーム・アポカリプス》を墓地に送り、君のリバースカードを破壊し、バトル!」

 《ワーム・キング》の効果。フィールドのワームをリリースすることで、こちらのフィールドのカードを一枚破壊する、というクィーンとはある意味逆の効果とも言える。そして、俺のフィールドを守り続けていた《くず鉄のかかし》が遂に破壊され、ワームの王を始めとする軍団の矢面に《セブン・ソード・ウォリアー》は晒される。しかし、《セブン・ソード・ウォリアー》の前に現れたのは、下級モンスターである《ワーム・ゼクス》だった。

「攻撃しろ、ゼクス!」

「……迎撃だ、セブン・ソード・スラッシュ!」

 フィールド魔法《シャインスパーク》で強化されているとは言え、下級のワーム程度ならば装備魔法カードが無くとも《セブン・ソード・ウォリアー》の敵ではない。《ワーム・ゼクス》は自身の効果で破壊を免れたものの、ただダメージを受けただけの正真正銘の自爆特攻と相成った。

 しかし、戦闘ダメージを受けたこと――それはつまり、《邪心経典》の効
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