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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―邪心経典―
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《邪心経典》は効果ダメージでは起動しないようで、何の反応も返すことはなかった。

「バトル! 俺は《ロード・ウォリアー》で――」

 俺のバトルフェイズへの移行宣言とともに、《ガリトラップ―ピクシーの輪―》の効果により、攻撃表示の《ワーム・ヤガン》の効果が消えていく。しかし、《バスター・ショットマン》を装備した《ロード・ウォリアー》でセットモンスターを破壊すれば、《バスター・ショットマン》の効果が発動する。

「バトルフェイズ開始時に罠を発動させてもらおう、《W星雲隕石》!」

 しかして《ロード・ウォリアー》が攻撃を行うより早く、闇魔界の覇王が罠カードの発動を宣言する。そのカードはワームというカテゴリを代表するカードである《W星雲隕石》。

「チッ……!」

 反射的に舌打ちが発せられるが、今の俺にあのカードを止める術はない。まずは第一の効果として、フィールドにセットされたモンスターが表側守備表示となる。俺のフィールドにはいないものの、闇魔界の覇王のフィールドにはセットモンスターが一体――三体目の《ワーム・ヤガン》が姿を表した。

「《ワーム・ヤガン》のリバース効果を発動! 《ロード・ウォリアー》を手札に戻してもらう!」

 先のターンでは《エフェクト・ヴェーラー》によって防いだバウンス効果が再び襲いかかり、《ロード・ウォリアー》は無念にもエクストラデッキへと戻されてしまう。装備されていた《バスター・ショットマン》はフィールドに落とされ、そのまま破壊され墓地に送られる。

 しかも《W星雲隕石》の効果はタイミングをズラしてリバース効果を使わせること、だけではない。第二、第三の効果が控えている――いや、そちらの効果がメインであると言っても過言ではない。

 第二の効果はフィールドの光属性・爬虫類族――つまりはワーム軍団――を全て裏側守備表示にし、さらにその数だけカードをドローする効果。第三に、デッキからレベル7以上の爬虫類族モンスターを新たに特殊召喚する効果……今のままではカードを三枚ドローされて《ワーム・ヤガン》の効果が再利用される上に、切り札クラスのワームがフィールドに呼び出される。

 しかし、第一の効果が止められなかった時点で、第二、第三の効果を止めることは出来ない。……出来ることと言えば、第二の効果によるドローするカードの枚数を減らす程度。

「……なら、《セブン・ソード・ウォリアー》で守備表示の《ワーム・ヤガン》に攻撃! セブン・ソード・スラッシュ!」

 俺が取った選択肢はフィールドの爬虫類族モンスターを減らし、《W星雲隕石》の第二の効果による、闇魔界の覇王がドローする枚数を減らすこと。闇魔界の覇王のフィールドにある《ガリトラップ―ピクシーの輪》の効果により、攻撃表示の《ワーム・ヤガン》は攻撃
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