暁 〜小説投稿サイト〜
IS<インフィニット・ストラトス> 可能性を繋ぐ者
黒いウサギと輝く不死鳥
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ライド拡張します。それからこれには小型ですがサイコフィールド発生の補助装置が入っています。広げられる範囲は人を一人覆えるか否かというところですが人体の基礎スペックを上げるのには十分だと思います。もし、ISを広げられないけど戦わなければならないという時はこれを使ってください。しかし無闇矢鱈に乱用するのはやめてください。なにか譲れない時だけ、使ってください



いまが、その譲れない時だと思う



サバイバルナイフがスライドし、小刀くらいの大きさになる。それと同時認識範囲も広がり、今なら千冬さんの動きでも目で追えそうだ

「いきます!」

俺はナイフを構え前に突撃した。ナイフにサイコフィールドを纏わせ刺さらないようにしてから右手を突き出す

千冬さんはそれを左手で払い軌道をずらしながらもそのままの手で裏拳を打ち込もうとする。だけどそれを既に知覚していた俺はスライディングで避ける

別に千冬さんを倒せなくてもいい、その隙をついてここから抜け出せれば!!

俺の作戦は見事に成功し、千冬さんを抜きそのまま正門に走った

「すみません!必ず後で謝りにきますから!!」

俺は後ろにそう声を放ち、そのまま走り抜けて行った

運がいいことに正門に誰もいなかったので、そのままの勢いで3mくらいの閉じてある門を飛び越えた

無事に抜け出せたので、俺はメールに書いてあった座標を思い出し、そこに向かって走った

走りながら俺はメールの内容を思い出していた


『ラウラ・ボーデヴィッヒは簡潔に言うと強化人間である、しかも遺伝子操作の試験管ベイビー。その技術にはどうやら宇宙世紀時代と似通ったものを使っているらしく、そのため生まれながらにしてサイコウェーブを放てたと推測できる。なお現在成功例は彼女だけだが、そのせいで生まれてから軍に入るまではずっと非人道的な実験の道具にされていたらしい。そして今回、彼女のデータを用いて新たに強化人間が作られていたという情報を入手できた。しかしそこでも生き残りは一人らしく日常的に非人道的な実験の道具にされている。宇宙世紀の技術を使われている以上、これ以上の悪意ある実験は認められない、よって我々はその子、クロエ・クロニクルの脱出支援及びその研究所の破壊を行おうと思う。軍にはこちらから掛け合うので君はいますぐにそこを出て目標座標にむかってくれ』



強化人間は、人工的にニュータイプをつくるという計画によって生み出された

薬物投与、マインドコントロール等を行い人間の潜在的な能力を引き出そうとし、果てには遺伝子にまで手を伸ばした

そのデータが、現代でも行なわれているらしい。それは、俺個人としても認められない

例え、作られて生まれてきた命でも人間は人間だ。人が生命の神秘にまで手
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