九校戦編〈上〉
飛行魔法完成
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隊だったし、古式魔法では実現している飛行術式だけどな。俺の風術とかでは不可能だが、古式魔法のなら可能だと思ったからさ」
「古式魔法の飛行術式など、少数の魔法師しか使えない、属人的な異能ではありましたが。一真さんが作り上げた飛行術式は、理論的に必要な魔法力を充たしていれば誰でも使用可能でしょうね」
そう言った後に俺達は地下アリーナに行った後に、深雪達一人ずつ実験してもらった。深雪、深夜、穂波さん、蒼太に結衣、沙紀と全員ではあるがやはり女性陣達はISの方が飛びやすいと言っていた。皆が握りながら持っていた携帯端末形態のCADで、深夜達が来る前に調整を終えたばかりの物である。似ていると言えば俺達が使っている携帯端末だけど。このCADは特化型のデバイスで、いくら汎用型を使っている深雪達でさえ操作方法は簡単な事である。
オン・オフのボタンがあるだけで、一旦スイッチを入れるとそれをオフにしない限り、バッテリーが尽きるまで使用者から自動的にサイオン(想子)を吸い取って起動式を処理し続けるという事なので、ある意味では暴力的と言える代物である。ただしサイオンの使用量は限界まで抑えられているし、ユーザーの負担を最小限のものとする工夫が設計上コンセプトでなおかつ限界を超えたら自動的に安全装置が発動するようになっている。何も意識しなくとも、サイオンが吸い取られるという感覚は全員理解しているようだったし微量の吸収。
予め教えられていたが、全員が驚くほどの小規模な起動式となっていて全員の処理能力なら余裕があるくらい。そして無駄な部分をカットした効率化された起動式だと。起動式の変数部分にデータをインプットして魔法式を構成だが、通常であれば魔法師が意識しない。魔法師は現実に対する改変を、言語、数式、若しくは映像というイメージで無意識領域に送る。イメージを魔法式のインプットデータに変換するには、魔法演算領域の役割で起動式の変数部分は魔法師が特に強くイメージする部分を指す。魔法師は自分の中に読み込まれた起動式を認識し、自分の中で構築された魔法式を認識する事ができる。魔法式を構築する処理そのものは、本人の意思が及ばぬ半自動プロセス。人間の情報処理能力で物理現象を改変する事に足る情報体の作成とかは出来るはずがない。
「これはイメージで飛べるからいいけど、サイオン吸収されるから普通の魔法師では慣れが必要かしら?」
「起動式の連続処理が負担にもなっていないし、その所為で頭痛や倦怠感はない。この飛行デバイスの仕組みは、連続的に処理される起動式により魔法の連続発動。変数の代入値は、新たななイメージが演算領域に読み込まれない限り、前の値を引き継ぐようになっている」
起動式に自分自身を複製する無系統魔法の情報を追加して、魔法式を構築するコンパイルの最終段階において魔法演
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