六話
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「なんでだ!?なんで防御できない!?」
前方でそんな悲鳴を聞いた。
(どういうことだ!?)
言葉の意味を理解することができず前方を注視してみるとボスがブレスを吐こうとしていた。
ボウ
前方のタンクのが盾を構えてそのブレスを防御していたが…
「おいおい、どういうことだよ…」
ブレスを盾で受けているのにもかかわらず、タンクのHPはまるで通常時と同じ勢いで減っていき、ついに
パーン
ポリゴンが弾ける音がした。
この音はいまだに慣れない…プレイヤーのHPが0になった音だ。
「ブレスにかまうなー!全軍突撃!!」
軍の幹部が錯乱したのか突撃命令をだす
「馬鹿むやみに行くな!そいつのメインはブレスじゃなくスキルを纏った前足の攻撃だったろうが!」
俺がすぐさま叫ぶが軍のプレイヤーには聞こえなかったらしく、ボスの攻撃の餌食となり直撃したものはほとんどポリゴンの破片となってしまった。
前線が凍りついた
(今の攻撃で何人死んだ?…15人か)
流石に焦っている自分がいることを認識する。
「うわーーー!!」
前線で戦っていた数人がこちらに引き返してくる。
(まずい、まじで軍の崩壊による混乱が起こっちまった。)
どうするか悩んでいると。
「ジン君、アスナ君、キリト君。」
俺たちを呼ぶ声の方に顔を向ける。
「今、この状況は私たちでどうにかするべきだと思うのだがどうかね?」
(この状況でも落ちつているれるのか…今はそういう存在が一番ありがたいな。)
俺も心を落ち着かせ、その問いに頷いた。キリトとアスナも頷き団長の提案に耳を傾けることにした。
「私がしようとしていることは至ってシンプルだ。まず時間を稼ぐ、そしてその間に再編成しボスのHPを削りきるということだ」
一度言葉を切り、こちらに視線を向けると
「時間を稼ぐのは私とジン君でしようと思っている。そしてアスナ君とキリト君で残っているプレイヤーに再編成の指示を行ってほしい。できるかね?」
「それは団長とジン君の負担が大きすぎませんか!?」
「オレも時間を稼ぐ方に回ったほうがいいじゃないか?」
アスナとキリトがそう訴えてくる
それに対して俺は…
「OK、それで行こう団長」
二人で時間を稼ぐ選択をする。
「「えっ?」」
同時に二人が俺の方を見てくる。
「今回の時間稼ぎなんかは人が多すぎない方がいい。単純に防ぐ、避けるということだったら俺と団長が一番の適任だろ?」
俺は二人に説明する。
「それでは、早速始めるとしようか」
「
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