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藤村士郎が征く
第17話 以下略 後編 戦場を蹂躙せし若き軍神、駆けつけるはオルレアン解放の英雄 ジャンヌVS雫
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・3位の5人もの重鎮メンバーだ。

 「あずみめ!特例で序列1位を預かりながら、あーも早くに気絶しおって・・」
 「確かに、守るべき主よりも先に気絶してしまうのは減点の対象ですが、暁雫殿の攻撃に対してあそこまで庇いきったのです。無茶を言い過ぎではないですか?ヒューム」

 部下の失態に対して厳しく批評する殺戮執事と、序列1位の失敗を認めつつも酷評が過ぎるのではないかと庇う完璧執事。

 「おー!すっげー!あの2人の戦いなんてそう見れるもんじゃねぇぜ!!」
 「確かにジャンヌ・オーリックについては、噂以上の実力のように思えますが帝様は、あの黒騎士の素性をご存じなのですか?」
 「あー、知ってるぜ。因みにヒュームたちもな!」
 「ほう、そうなのか?」

 自分だけが知りえていなかった事実より、かの黒騎士の素性の方が興味深かったのか、脇に控える様に立っていた星の図書館(マープル)に疑問をぶつける局。

 「はい。藤村士郎の次期専属従者候補の一人である、暁雫と言う英雄様と同い年の少女ですよ」
 「暁雫・・・・・と言う事はまさか、あの暁一族の末裔か!?」
 「局様のお察しの通りです。ですが、彼女の境遇からか、暁の名に何の未練も無いようですよ」
 「ま、その辺は人それぞれだろぉ。俺が言いたかったのは、あの娘は士郎の二人目って事だ。まぁ、あいつは女難の相が出てるからな、もっと居てもおかしくねぇだろうが。重婚制度も公式的に可決された事だしな。これからまだ増えそうだな士郎の嫁候補」

 楽しげに話す帝。余程の、お気に入り兼友人故なのだろう事が容易に窺える。

 「相変わらず、藤村士郎がお気に入りなのですね?帝様は」
 「駄目かぁ?」

 何か含みがあるのかと、疑うように聞く帝。本当は、士郎の事が気に入り過ぎて、妬いている事に気付いていながら。

 「いえいえ!寧ろあの若さで、あそこまでの傑物は現時点で2人と居るか怪しいですから。例え藤村の血縁者と言えど、帝様に迫るほどであれば尚更です!」
 (帝様に迫る・・・か。本人はそれを否定するだろうし、スペックは兎も角、実績に置いては言うまでもないが、まだまだ敵うまい)

 しかし、気づかれているとはいざ知らず、局は妬いている以外の本音を力強く口にした。
 そして、心の中で高圧的では無く正しい判断をするヒューム。

 「2人と居ない・・・か。紋はまだ幼いから兎も角、揚羽と英雄はカウントしないのか?」
 「・・・我が子であるならば!と己惚れたくはありますが二人とも未だこの世界では駆けだしたばかりでしょう。それに、この評価は親馬鹿が過ぎる・・・。この程度、帝様も解っているでしょうに」

 拗ねるような口調を露わにする局。

 「わりいわりぃ。・・・と、話を変えるがジ
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