三話
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あれから3カ月が過ぎ今の最前線は20階層になっている。
キリトとは1階層のボスでのいざこざによりパーティを解散してしまい、今はソロで前線に潜っている。
最初のころは本当に危なかった…1対多になったら当り前のようにレッドゾーンまでHPが持って行かれるのはざらにあった。
しばらくして俺はソードスキルを使うのを相手のHPを削りきる時のみに限定するようになった。そうすることでスキル後の硬直をなくし、攻撃を受ける隙をなくしたのだ。そのためダメージを受けることは極端に減った。
もちろん効率は若干落ちるが、それでもHPが半分を切ることはなくなった。
そして今日も20階層の迷宮区を探索していると…
「ん?」
前方にMobに囲まれているそろソロプレイヤーを見つけた。
(8体か…多いな。タルワール持ちのゴブリンの群れだな。)
すぐさま片手剣を抜き、一番近いゴブリンを切りつけた。
「大丈夫か?」
「すまない、助かる」
「4体はこっちでどうにかするから、そっちはそっちでどうにかしてくれ。」
「了解した」
白髪とも銀髪ともみえるプレイヤーはそう返し俺に背中を預けた。
(さて、やりますか)
剣を構えると、前方の1体のゴブリンが切りかかってきた
(半歩か…)
俺は半歩だけ下がりゴブリンの攻撃をかわし、目の前で隙だらけのゴブリンを4回切り付けるとHPを3分の2まで減らすことができた。
アルゴリズムなのか、同士討ちを避けるためなのか、ここのゴブリンは1体が戦闘中攻撃を仕掛けてこないということは知っているのでこの1体に集中し剣を振る。
ゴブリンのHPが赤になったところで、俺は2連撃ソードスキル・バーチカル・アークを発動させる。
「ガァ」
悲鳴と共にゴブリンはポリゴンと化し散っていく。
同じように残りの3体をノーダメージで蹴散らしたと同じくらいに、白髪のプレイヤーも最後の1体を倒していた。
そのプレイヤーも俺と同じでダメージを負っていなかった。
「助太刀感謝する。」
こちらに歩み寄り、そういうと片手を前にだし握手をもとめてきた
「はは、よく言うぜノーダメージじゃないか。もしかして助けなんていらなかったか?」
その握手に応じながら質問してみた。
「確かに助けはいらなかったがそれは結果論だ。もしかしたら7体目で私の剣が折れて8体目にやられたということもありえる。そう考えると君の助けは必要なものだったととらえれるだろう」
(どんなたらればだよ…)
内心で苦笑していると
「時に君は面白い戦い方をするのだな、ソードスキルを使わずHPを削り止めだけソードスキル
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