九校戦編〈上〉
織斑家での祝杯×玄信との秘匿通信
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月中基地支部にいるミレイナ君に聞いた、トレミー経由で通信する時に教えてくれたのさ。会場は富士演習場南東エリア。これについては例年の事であるが・・・・気を付けてほしいと忠告を入れておきます。一真さん』
先程のブラック・シャーク隊では少将や大佐だったが、今回は少将なのでそうなのだが名前で呼んでくるのは意外だった。国連軍時の元部下の時に使っていた階級ではなく、名前で呼んできたと言う事は何らかの警告なのだろうな。
『該当エリアに不穏な動きがあります。不正な侵入者の痕跡も発見されました』
「軍の演習場に侵入者とは、軍のセキュリティーが甘いんじゃねえの?」
『一真さんの言う通りで、実に嘆かわしい事なのでな。一度蒼い翼セキュリティー関連を、九校戦が終わり次第来させるつもりのようだよ』
『国際犯罪シンジケートの構成員らしき東アジア人の姿が、近隣で何度も目撃はされているわ。去年までの九校戦ではなかったから、ますます怪しさ満載だから九校戦狙いだと思っているわ。だから一真さん達にも、厳重注意してほしいのよ』
高校の九校戦を狙いのという事は、当校の三連覇を邪魔する何かなのか?それともこの国で十代のトップクラスにある魔法の才能持ち主が、技量を競うために集まるからだから表彰式狙いで爆弾テロを使ってくる可能性もある。俺は四月の事件について思い出した事を玄信と響子に聞いたのだった。
「そいつらの中にドウターらしき者はいなかったか?一応対ドウター戦の武装をデータ化して送った覚えがあるが」
『いやいなかったが、もしや四月の事件で出たからなのかな?ドウターと人間を見分けるとするなら、記憶共有者にはすぐに探知可能だ。それと対ドウター戦の特殊伸縮警棒を今真田が作成している。さすがにガイアメモリだけは技術化不可だ』
『その警棒とヘッドギアを応用した武器と量子変換で武装を取り出す兵器開発は真田大尉にお任せにしてありますけど、その武装は出来れば織斑少将が知っている人物である私と隊長とあと三名のみに渡した方が良さそうね』
「ああ四月の事件にドウター戦したからな、それに魔法は効果がないからその武装とISがあれば問題ない。そいつの武装については明日俺がやっとくんでな、繁留に言っといてくんない?それと国際犯罪シンジケートと言ったが、それについてはこちらもある程度は知っているな。フェルト」
四月にあったブランシュに類する(反魔法政治団体を装った)テロ組織ではなく、犯罪シンジケートならば殺傷を目的とした行動は取らないはずだ。俺はそのテロ組織の中にドウターを装っていた人間達を見た。テロ組織ならともかく、国際犯罪組織に関しては専門外か管轄外のはず、一応あちらと合せるためにフェルトに言ってすぐに輩についてをいくつか纏め上げたのを脳量子波を介して見ていた。
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