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願いを叶える者(旧リリカルなのは 願いを叶えし者)
閑話 蒼也の下へ
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「よう」
「来てくれて助かったよ」
ちゃっす!
今回、蒼也のフォローとして蒼也が呼び出された世界へと来ている。
「いやー、初めての依頼だけど実際転生したときと余り変わらないって思ったんだけどね」
「そう言う物か。まぁ完遂まで頑張ると良い。
実際に考えることは今回の経験を強調させるからな」
「うん」
しかし今回の件では青髪の少女の母親を助けるってことで来たわけだが、
その本人が居ないってのはどうよ?
「あぁ…まだこの時間は皆寝てるからね。
あと30分位じゃないかな?」
「何て寝坊助な依頼主だ。
このまま何もせずに帰ってやろうか」
「まぁまぁ、一応学生なんだからさ。
穏便に見てあげてよ」
やれやれ、そうなるとここは寮とかって事か?
たしかトリステイン魔術学院だったか。
「あとさ、この世界にも転生者が居るみたいでさ…」
「何だ。例の銀髪見たいな奴か?」
「あー、にてると言えば似てるのかな?
やっぱりハーレムを目指してるみたいでさ」
「はぁ…女なんか囲って何が楽しいのか……」
「しかも特典がこの世界の最高レベルみたいでさ…。
もうチート丸出しなんだよ…」
最高レベル?
モンスターのレベルMAXみたいな物か?
「最高レベルなら青髪少女の頼みだって易々こなせるんじゃないのか?
俺必要無くね?」
「いや…それが攻撃に特化した魔法しか使えないみたいでさ…。
正直何かを治したりするのは絶望的なんだよ。
おまけに毎回目の敵にされるからホント迷惑で…」
成る程把握。
詰まり脳筋の使えないアホってことだな。
銀髪2世で確信しとこう。
「さて、直接話すのは初めてな訳だが。
挨拶は必要か?」
「……問題ない。
それよりも依頼。貴方なら母さんを助けられる…本当?」
ところ変わって依頼主の部屋。
見つからずに忍び込むなど造作もない。
起きたことを告げられた蒼也に着いてきただけだがな。
「診てみないことには分からんが、
俺に出来ないことは殆ど無い。
それで?その母親はどこにいる」
「……ここにはいない。
ガリアの辺境に療養している」
ふぅん…面倒なこった。
しかしこの世界は来たことの無い世界と見て間違いないし、
俺の知らない魔法があっても不思議ではないな。
まぁ心を閉ざすだのの魔法何ぞ生きてきたなかで100は越えるほど見てきた訳だし。
治せない物だとは思えないが。
「ならそこに案内しろよ。
お前の目の前で、速効で直して見せるぜ?」
「……今は無理」
「……は?」
この青髪…上げて落としやがった。
行く気満タンな俺の心意気返せ!
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