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遊戯王ARCーX 〜波瀾万丈、HERO使い少女の転生記〜
六話 ネオ↑沢渡さん!だ。
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だ、素直に認めるべきだ」
突如怒声が私達が居るフリーデュエルスペースに響き渡り、沢渡は直立不動となり、動かなくなる。そして、その発信源となった人物を見るや否や真澄たち、LDS生は背筋をピンと伸ばす。
軍隊かよ……。てか、誰?
首を傾げている私達の方を向くと刃物のような鋭い視線に思わずどきりとする。
「すまなかったな。少々、見苦しいところを見せてしまった。ところで君達は、見ない顔だが、見学生か?」
少し表情を緩めると私達の事を尋ねてくる。
「えぇ……まぁ、そうですが……」
「
ここ
(
LDS
)
の社長の赤馬 零児さんよ。」
あんた、誰だよと言おうとした時、小声で教えてくれた。
心を読むな、ますみん!てか、社長かよ。某社長のように無茶苦茶な人でなければいいが……。この人も『粉砕!玉砕!大喝采!ワハハ!』なんてやらない……よね?
そんな事を考えているとますみんに脇腹をつつかれる。自己紹介しろってか?
「えーと、神崎 優希です。こっちが弟の徹です。」
「ども。」
手短に挨拶だけ済ます。
「君たちのデュエルを見せてもらった。彼らは仮にもこの熟のトップデュエリストなのだが、それを容易くのしてしまうとはな。君達のような優秀な子にぜひ来てもらいたいのだが、どうかね?」
私に尋ねてきてはいるが、入れと目で威圧されている……気がする。
「……他のところも幾つか見学する予定なので。それらを見てから決めるつもりです。」
差し障りない返答をする。社長はそうかと一言だけ、呟く。
「では、また。今度会える時はデュエルでもしよう」
そう言い残すとデュエルフィールドから立ち去ってしまう。そして、彼の姿が見えなくなった瞬間、緊張が途切れ、大きく息を吐き出す。相当緊張していたらしい。
「よかったわね、優希。社長のおメガネにかかったみたいよ」
「全然、よくないし……。あの一瞬で物凄くSAN値を削られたわ。」
その後、真澄たちにお別れを言うと徹を連れて帰路につく。
あぁ、ここには着たくないなと呟くと徹も同感のようだった。やはり原因はあの社長だろうか?まぁ、ともかく明日もう一つ見学してから決めよう。
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