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遊戯王ARCーX 〜波瀾万丈、HERO使い少女の転生記〜
六話 ネオ↑沢渡さん!だ。
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れ、メビウス!ブリザード・デストラクション!」
吹雪が吹き荒れ、宙に巨大な氷麗が形成され、僕の伏せカードを貫く。
あぁ??僕のカードが??……な〜んてね♪
「墓地へと送られた【おジャマジック】の効果発動!デッキから黄色、緑、黒のおジャマをそれぞれ一枚ずつ手札に加える。」
「はっ、そんな雑魚モンスター、手札に加えたところでどうにもならないさ」
「その雑魚モンスターにやられたのはどこの誰だっけ?」
真澄さんが鋭いツッコミを入れる
「あ、あれは俺がペンデュラムカードを持ってなかっただけで……」
「えぇ??沢渡さん、榊遊矢からペンデュラムカード騙し取って、持ってたじゃん??」
…………なんのことだろう?ワケがわからないよ。
「えぇい!煩い煩い!メビウスでセットモンスターに攻撃!インペリアル・チャージ!」
うわー、この人完全な八つ当たりだよ。ヤダなー……。
「ん……破壊された青おジャマの効果でデッキからおジャマと名のつくカード二枚を手札に加えられる。僕は【おジャマ・カントリー】と【おジャマジック】を手札に。」
沢渡さんの行動は全て裏目に出て、僕の手札が潤っていく。
「カードを二枚伏せてターンエンドだ。」
「僕ターン、ドロー。さて、どーしよかな?」
僕の手札は現在八枚。ネオ??沢渡さんは一枚圧倒的なハンドアドがあるのだが、あの伏せカードが気になる。まぁ、やる事は一つだけど。
「まずはフィールド魔法【おジャマ・カントリー】発動。さらにカントリーの効果で手札を一枚捨てて、墓地のおジャマを特殊召喚できる。僕は【おジャマジック】捨てて、青おジャマを特殊召喚。さらに墓地へと送られた【おジャマジック】の効果でデッキから黄色、緑、黒おジャマを手札に加える。」
さて、これで手札はなんと九枚!ヤバイね、スゴイね!
「ふん、そんなに手札を増やしたところでうち六枚は効果を持たない屑カード。そんなのを多く手札にあったところで何になる」
(ほぉー、私の弟を侮辱しますかね……。殺すか……)
殺気を感じ、姉ちゃんの方を向くと視認はできないが修羅になる5秒前と言った感じのオーラを纏っていた。僕の視線に気付くと沢渡さんを指さした後、親指で首を掻っ切る真似をする。
こ、コレ負けたら殺される??や、ヤババババ!!
だらだらと額を大量の汗が伝う。
「どうしたの優希、そんな嬉しそうな顔して……?」
姉ちゃんの異変に気付いた真澄さんだが、弟がデュエルしているところを見て、嬉しがっていると勘違いする。そんなのじゃないから!よく見て!目が笑ってないから!
「ん?どーした?君、俺に怖気づいたのか?」
前髪をかきあげならそういう沢渡さん。
いや、違います。
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