第二部 vs.にんげん!
第27話 くそやろう!
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「おおう、何だ。見張り番が来たって事は……」
中央の椅子で反り返るカドモンが、酒臭い息を吐いた。男は頷いた。
「入ったぜ。凶戦士野郎共、遺跡によ。お待ちかねの時間だぜ。今もう一人が行き先を追ってる」
「ご苦労さん。おい、お前ら、準備しろよ。ガキ共の行き先がわかったら追っかけてくんだろうがよ」
「お前に命令される筋合いはねえぞ」
「よせよ」
壁際の冒険者がいきり立つのを、連れの男が諫めた。地下室には他に数名の冒険者や、カドモンの取り巻き達が居た。
カドモンは見張りの男に小銭を握らせながら引き攣った笑みを浮かべた。
「あのガキ共……血祭りに上げるには丁度いいぜ。いい子ちゃんぶってる連中にも思い知らせてやるんだよ。あのクソ野郎の独裁時代は終わりだってな。ようやくこの町が正しい姿に戻るんだ」
「クソ野郎はどっちだよ」
「やめろって」
毒づく冒険者の耳許に、相棒は少し強く言った。
「あいつらの仇をとるんだろ?」
そこへ、もう一人の男が転がりこんできた。
男は見届けたウェルド達の行き先を、冒険者達に告げた。
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