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一人のカタナ使い
SAO編?―アインクラッド―
第一章―剣の世界―
第10話?四人だけの戦い
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が走る。
?それはそうだ。今まで見たことのないソードスキルが中ボスの手によって発動されるのだ。その威力、被害は計り知れない。まあ、ボスじゃないだけマシかもそれないが。
?上段に構えられた大剣が動き出す。狙われたのはカグヤだった。もしかすると、一番近くにいたからかもしれない。
?カグヤはそれに気付くと身を引き締めるように――あるいは、体を強ばらせるように剣を構えながら、後ろに二、三歩後ずさる。
?後ずさったと同時に大剣が振り下ろされた。

「クソっ!」

?それと同時に僕の足は勝手にカグヤの元へ駆けていた(カグヤなら回避できたのかもしれないと思ったが、そう思ったのは体が勝手に動いたあとだった)。そして、担ぐように武器を構え、曲刀ソードスキル《リーバー》を発動する。
?なんとか二人(一匹と一人?)の間に割り込み、そこで《リーバー》が終了。そして技後硬直が来る前にカグヤの左肩を勢いよく押した。
?押して、カグヤが驚きながら右後ろに倒れ始めた瞬間に大剣が僕を襲った。

「あぐぁあ!!」

?悲鳴を上げながら、ソードスキルの衝撃によって大きく体が吹き飛び、二度、三度地面をバウンドしてその直線上にあった柱にぶつかることでようやく止まった。
?今まで見たことのない速さで僕のHPゲージが減っていき、レッドゾーン直前になってようやく止まった。
?急いでポケットにしまっておいたポーションを飲もうと、体を起き上がらせて右手をポケットに伸ばそうとするが、全く体が言うことを聞かない。

「……え……っ!?」

?何事かと辺りを眼球だけで見渡していると、自分のHPゲージの端に見たことのないアイコンが付いているのがわかった。
?このアイコンは知っている。確か、アルゴの攻略本に載っていた。……スタンというやつだ。一定時間、動けなくなるという状態異常。

「…………くそ……」

?思わず毒づくが、内心すごく焦っていた。
?――ヤバイ!?ヤバイ!?ヤバイ!!
?心の中でそう叫びながら何とかならないか思考を回転させる。だが、テンパっているせいもあり、全くいい案が思いつかない。
?…………諦めるしかないのか?
?半分諦めている頭で何とか生き延びようと再度考えるが、体も全く動く気配がない。そうこうしている間にも僕に止めを刺そうと黒コボルドが技後硬直を終え、接近してくる。
?もうダメだと思った瞬間、黒コボルドがいきなり前に倒れた。倒れた黒コボルドの後ろには槍を突き出した状態で固まっているカイの姿が見えた。その顔には『やれやれ……』とでもいうような表情がついていた。

「たっく、一撃も喰らうなっていっただろうが。まあ、死んでなきゃいいや。コイツの相手は俺たちで何とかするからお前は回復に専念しろ」
「わ、わかった……!」

?なんとか答
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