暁 〜小説投稿サイト〜
一人のカタナ使い
SAO編?―アインクラッド―
第一章―剣の世界―
第10話?四人だけの戦い
[5/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
た。かなり大きな音だったので正直かなり驚いたが、今はそれを気にしてる場合ではない。もう一度黒コボルドに向かって進み始める。
?黒コボルドの懐にたどり着き、左手に持っている武器を黄色の光を輝かせる。この場所ではほとんど鎧に包まれていて、あまりダメージを期待できないが、これ以上時間を取ると攻撃できずに終わってしまうかもしれないから断念するしかない。
?さっきのカグヤと同じようにシステムアシストで自動的に動く体に合わせて力を加える。
?ほぼ自動的に動いている体は、右足を軸にして体全体を勢いよく回転させ、黒コボルドを斬りつけた。そして、今度は逆に回転し、もう一度切り裂く――簡単に言うと、連続で左回転斬りと右回転斬りをしたのだ。
?発動したソードスキルは曲刀専用の《ロータリー・サイズ》。
《ツインカッター》と同じで二連撃だが、《ツインカッター》は軌道がクロスなのに対して《ロータリー・サイズ》は水平なのだ。
?狙うは上半身の鎧と下半身の鎧の間――!

「うおぉぉぉぉお!」

?無意識に声を張り上げながらも狙いに沿って進むようソードスキルを微調整する。
?すると、火事場の馬鹿力なのか運が良いのか希望通りの位置に剣が動き、ソードスキルが我ながら見事と呼べるほどに命中した。黒コボルドのHPゲージが今度こそググッと減り、

「……よっし!」

?思わず喜びを口にしながら、忌々しい技後硬直(スキルディレイ)が体を支配する。
?
「…………ッ!」

?この金縛りにあったかのような感覚には全く慣れる気配がない。最も普通はありえないことなのでそれも当然だが。
?そんなことを考えていると、黒コボルドが大剣を両手持ちにして僕に向かって横薙をし始めた。
?ヤバイ!?と頭では思っていても、体が思い通りに動かせない。実際にはそんなに技後硬直は長くないはず――正確には一、二秒ぐらいだ――だが、その短い時間が命取りになることをこの一ヶ月間で思い知っている。
?ようやく解放されたのは、もう大剣がほぼ目の前に迫っているときだった。
?何とかして大剣を受け止めるか弾こうとしたいが、如何せん時間が足らな過ぎる。それでも足掻こうと武器を大剣へ動かそうとするが、やはり間に合いそうになかった。
?ダメージを喰らうことを覚悟した瞬間――――僕と大剣の間に体が半分割り込む形でカイの姿が見えた。

「まあ、任せとけ!」

?カイは僕を見て口の端を上げながら小さくそう言うと、素早く槍の刀身を地面に着くのではないかというほど下ろし、腰の位置も落とした。すると、槍の刀身が赤い光が灯った――どうやらソードスキルで相殺するつもりらしい。?
?――いや、さすがに無理だろ……。
?心の中でそう呟きながら、振り始めようとしていた武器を止める。
?そしてカイの顔を見ると、失
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ