第三十八話 共闘
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復するとうれしそうに体をゆらした。腕にも回復呪文をかける。
「余計なことしやがって!もうこの際だ。その優男もはぐれメタルも殺しちまえ!」
カンダタが激怒し、子分と共に襲い掛かる。
「きゅるきゅる!イオラ。きゅるきゅる」
イオラが炸裂し、アベルの剣での一撃が斧を壊す。放たれた拳や蹴りにははぐれメタルがその素早さと硬さで壁になってくれた。
そして戦いはすぐに終わった。
「覚えてやがれ!」
そう捨て台詞を吐き、こっぴどくやられた盗賊達は逃げ出した。
「ま、これで一件落着ってところかな」
アベルはふと床に目をやるとなにやら光っているものがあった。気になってとってみるとそれはグランバニアの国旗が描かれた勲章だった。
「王家の印までちゃっかりと……」
少し呆れるアベル。
「きゅるきゅる!きゅる」
「助けてくれてありがとう、はぐれメタル。もう行くのかい?」
「きゅる!」
はぐれメタルは体を揺らすと、少し名残惜しそうにしながらも去っていった。
「少し寂しいけど大丈夫だ。僕とあいつはもう友達なんだから」
アベルは王家の印を懐に入れるとグランバニアに向けて歩いた。
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