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FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
第198話 紺色の妖精と紫の妖精
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ると、

ト「魔道士ギルド、妖精の尻尾(フェアリーテイル)に所属している半幽人、トーヤ・ファインと申します。以後お見知りおきを。」

そう名乗ってから、トーヤは目付きを鋭くし、体から黒に近い色をした紫色の邪気を放出すると、

ト「邪気・放浪ッ!」

邪気を体から手放した。
トーヤの体から放たれた邪気は、人魂のような形になり悪魔に襲い掛かる。

悪魔4「ぬァアッ!」

悪魔は邪気を追い払う為両手をぶんぶん振り回す。そのお陰で逃れる事が出来たトーヤはその場で立ち上がる―――――が、ガクンと崩れ落ちるように膝を着いてしまった。

ト「あ・・あれ・・・?」

そんなトーヤを見て、邪気を握り潰した悪魔は口角を上げてニィッと不敵に笑った。

悪魔4「わしは相手の魔力、妖力を吸い取る事が出来るんじゃ。お前を押し潰している間に、お前の魔力を3分の1ほど吸い取ってやったんじゃ。」

ト「そんな・・・!」

トーヤは絶句する。

ディ「そういや、まだわしは名乗っておらんかったのぉ。わしは“絶望の悪魔”ディスペアじゃ。」

ト「(・・・絶望・・・・)」

ドクンと、心臓の音が耳元で聞こえるような感じがしたのは気のせいだろう。

ディ「お主の体が塵のようになるまで、お主の“絶望”とやらを、じっくり味わおうとするかのぉ。これはこれは、とても楽しみじゃわい。」

今、さまざまな感情が巡る、傷だらけの紫の妖精(ようせい)が、“絶望の悪魔”に立ち向かう―――――。
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