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FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
第198話 紺色の妖精と紫の妖精
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イ・フルバスター・・・お前に、この世で一番無残で儚い、“残酷”をお見舞いさせてやんよ。地獄(奈落)に堕ちても脳裏に焼き付いて忘れられない、素晴らしい“残酷”をなァ・・・!ひゃひゃっ。」

今、熱き心を持った、傷だらけの紺色の妖精(ようせい)が、“残酷の悪魔”に立ち向かう―――――。

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―クロッカスの街 西側―

悪魔4「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!」

漆黒の翼で空を飛ぶ悪魔は、巨大な腕と足を闇雲に振り回し、クロッカスの街を無残な姿へと変えていく。石造りの建物やレンガ造りの建物は力なく崩れ落ち、色とりどりのペンキで塗られた瓦屋根は粉々に砕け、青白く光る街灯は圧し折られ、街の至る所に咲き誇っている色とりどりなクロッカスの花々は引き千切られ儚く花弁を落とす。
もはやクロッカスの街は、原形すら残る事無く崩壊寸前の危機だった。

兵1「討てーーーーーっ!」

1人の兵士の合図と共に、盾で身を隠しながら大勢の軍隊や王国軍の兵士達が魔法弾を悪魔目掛けて放つ―――が、放たれた魔法弾のほとんどは、空を飛んでいる悪魔に命中する前に速度が落ち、力なく地面に落ちる。運良く悪魔の体に命中した数少ない魔法弾は、悪魔の感覚神経には反応しないみたいで全く動じなかった。

兵2「魔法弾が効いていない!?」

兵3「そ、そんな・・バカなっ・・・!?」

兵士達は驚きを隠せずにいる。そんな兵士達を見向きもしないで、空を悠々と飛び続ける悪魔は次々と街を破壊していく。

兵4「怖気づくなっ!まだ“負け”と決まった訳じゃないんだーっ!」

兵5「全員弓を構えろーっ!」

今度は盾で身を隠しながら弓を構えた。思いっきり(つる)をギリギリまで引き、準備完了!

兵6「射てーーーーーっ!」

1人の兵士の合図と共に、ヒュン、ヒュンヒュンと音を立てながら無数の矢が放たれた。魔法弾とは逆に、放たれた矢のほとんどが空を飛んでいる悪魔の腕や胴体に突き刺さった―――が、

悪魔4「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!」

兵7「無意味だーーーーーっ!」

兵8「逆に刺激を与えてるだけだーーーーーっ!」

怒り狂った悪魔は、兵士達の真上に聳え立っていた7階建てのマンションを蹴り飛ばした。マンションは呆気なく崩壊し、瓦礫が兵士達の頭上に降り注ぐ。

兵9「うわぁぁああぁあああっ!」

兵10「逃げろーーーーーっ!」

兵11「当たったらペシャンコだぞーーーーーっ!」

口々に叫
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