第15話 最近の話の黒幕って中国というのは偏見ではない
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えて分かったことである。
この時は考える余裕さえなかったからだ。
『何でここでマリちゃんが寝てるんだ!?
オレが入り込んだのか?それともマリちゃんが?』
寝起きの頭をフル回転させていたが、その時!
「うにゅ‥‥‥‥‥さむい」
ぎゅっ
『はうあぁッッ!!!』
マリちゃんは毛布と間違えて、オレに抱きついた。
オレは恥ずかしさのあまり思考力がほぼ停止しつつあった。
「あれ‥‥‥なんか固い‥‥‥‥あ!アスラ起きたの?」
マリちゃんも目を覚ましたようだ。
彼女はいまいち状況を理解できていないようだ。
「病気みたいなのは治った?もうきつくない?」
オレはとりあえず相づちを打った。
「そっか、良かった。クレアおばさんのおまじないが効いたんだね」
本当に効いたのか前々から何となくあった気分の悪さは
どこかにすっ飛んでいた。
『ってそんなのんきな事言ってる場合じゃない!
マリちゃんは気付いてないのか?』
オレが彼女の胸に埋もれたことを。
「そういえばさっきまでお胸があったかかったんだけど
アスラが毛布を掛けてくれたの?」
オレは虚空を眺めつつ絶句した。
**********
「ってことがあったんだよ‥‥‥‥」
アスラはとりあえず迅に相談した。
「素直に言うべきかな? mustかな?」
迅は腕を組んだまま答えた。
「タイミングを見計らって謝ったら許してくれると思うぞ?
多分 怒ってないだろうけど」
マリーのあの性格なら、全然嫌じゃないだろうから何とかなるだろう
と迅はマリーに後を任せた、という顔をした。
「‥‥‥‥‥‥?」
マリーはキョトンとしている。
ここは村の病院の食堂。アスラたち5人はここの病室に寝ていたのだ。
とりあえず朝食が出来たとのことなので、ここに座っている。
(ちなみにリオさんは寝坊)
「ほころれよ、迅(ところでよ、迅)」
ホークアイはアスラと迅の間に入り込んだ。
右手には朝ご飯のパンが握られている。それを口に頬張ったまま訊いた。
「はんでこほに呼びふけたんだ?(何でここに呼びつけたんだ?)」
「食べながら喋ったらお行儀悪いよ?ホークアイ」
マリーがホークアイに注意を入れた。
「ゴクンッ、ごめんマリー」
不意に迅が話し始めた。
「言いたいことがあるからさ、ここについてのね」
「言いたいこと?」
ホークアイはオウム返しをした。
少し間を置いた後、迅は重い声で話し始めた。
「ここは中国。他国では“裏切りの国”と呼ばれている」
それを聞いたマリーは迅に訊いた。
「見ず知らずの私
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