三十三話:最恐コンビ
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すか!?』
『イリナたんに蹴られるのは俺だ!』
『ゼノヴィアたんが震えるの最高オオオオオオオッッ!!』
『イッセー様、どうか私にもお仕置きを!』
『そうです!その残虐性こそが一誠様です!そしてそれを私達に向けてください!!』
といった、独特な歴代赤龍帝の応援(現実逃避)を背に受け
ぶつかり合った結果―――
――コカビエルが壊れた――
しかも俺の番でだ。
くそっ!そのせいでイリナに負けちまったじゃねえか!!
(待て、相棒。壊れたという表現の時点で色々とおかしいだろ)
(あ?じゃあ、他にどう表現するんだ?スピンをかけるために殴ったはずの下半身が消し飛んだせいでコカビエルが飛んでいかなかったんだぞ。おかげでイリナを吹っ飛ばせなかった俺の負けだ。)
(そもそも禁手状態で全力で殴ればいつかはそうなるとは思わなかったのか?)
……………取りあえず、カストカゲはカッ消す。
(俺は真実を言ったまでではないか!?)
(るせえ!てめえは引っ込んでろ!)
(では、私達がその怒りをこの身で受け止めましょう)
(((どこからでもかかってこいやああああああ!!)))
仕方ない、このことは忘れよう。
それがいいな。うん。
「イッセー君………」
「………けっ、何の用だ。イリナ」
いつになく、しおらしい様子で俺の方をチラチラと見つめてくるイリナ。
はっ、そんなに俺がコカビエルを壊したことが可笑しいか?
笑いたきゃ、笑いな。
「今の勝負って……私の勝ちでいいの?」
「………負けは負けだ」
「ホントに?」
「るせえ!これ以上言わせんな!」
その言葉を聞いて悩ましげに瞳を揺らすがやがて覚悟を決めたように俺を見つめるイリナ
……なんだ?何かいつもと違って心臓がドキドキするような気が……。
「ず、ずっとね……イッセー君に言いたかったことがあるんだよ」
「…………さっさと、言え」
イリナの顔が真っ赤になりまるでトマトみてえだなと何となしに思う。
………唇まで震えてやがるじゃねえか。おまけに目は右往左往してるやがるし。
こいつ、何言うつもりなんだ?
(最近、相棒はただの鈍感ではなく、病気なのではと思い始めたんだが……)
(短え遺言だな。覚悟は出来たか?カストカゲ)
(死ねるものならとうの昔に死んでいる……)
何やら打ちひしがれているが俺には関係ないな、カッ消す。
ついでにカストカゲ抜きで神器を使えるようにもしておくか。
それなら何の問題もないからな。
「あ、あのね…イッセー君!私――「はーはっはっは!まさか俺
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