三十三話:最恐コンビ
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たコカビエルを引きずり出して一枚ずつ丁寧に
羽をもぎ取っていく。はっ、きたねえ羽だ。
因みにコカビエルはイリナに縛られた状態なので動けない。
「イッセー君、そんな面倒くさいことせずに一気にむしろうよ」
「ぐああああっ!?」
コカビエルの羽、二三枚程をブチブチと抜きながら笑顔で
語り掛けてくるイリナ。まったく……こういうのはじっくりと相手の断末魔を聞きながら
やるのが楽しいんだろうが。何も分かってねえな…たくよ。
(((それはそれでありだと思います!!)))
(てめえらには聞いてねえよ!?)
てめえら歴代赤龍帝にかかりゃ、何やっても
快感に変換できるだろうが!!
カストカゲ!てめえもそう思うよな!?
(………………………)
まだ、再生していねえ…だと!?
まさか本気で死んじまったのか?……はっ、いい気味だ。
これでうるせえ奴が一人消えたぜ。
だが、死んだとなると神器が十二分に使えねえな……
ちっ、仕方ねえ、起きろカストカゲ。
起きねえなら―――また殺すぞ?
(相棒よ!俺は帰ってきたぞ!!)
よし、起きたな。何やら涙を流しながらの復活だが俺にはさっぱりだな。
『死のうが生きようが相棒からは逃れられんのだな……』
何やらブツブツと呟いているが俺には何も聞こえねえな。
後で、こいつの羽も、もいでやろう。
(聞こえているではないか!?)
(うぜえ、話してる暇があったら俺に力を寄越せ)
(ああ、やればいいのだろう、やれば…!)
そんなやり取りをしていると放置していたコカビエルが俺の隙をついて
縛りから腕を逃れさせ光の剣を創りだそうとしていたので―――
「おっと、足が滑った」
バキッ!
俺がコカビエルの左腕を踏んでへし折る音。
「悪い事をしようとしたのはこの腕?」
ベキャッ!
イリナがコカビエルの右腕の関節を曲がらない方向に曲げる音。
「う、腕が、腕がああああ!?」
コカビエルが痛みで叫ぶ声。
(((そこ代われやあああああああ!!)))
歴代赤龍帝の嫉妬の雄叫び。
イリナの奴……俺のやりたいことを的確に見抜いて迷わず実行するとはな。
流石は俺の幼馴染みだ。
(正直言って、相棒と同じ思考を持っている人間がこの世にいるのが信じられない)
(後で、首洗って待ってやがれよ、カストカゲ)
失礼なことを言いやがるトカゲには後でたっぷりと絶望を味あわせてやるとしよう。
それを聞いた歴代赤龍帝が
『俺が先だ』、
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